さて、3月に入り、寒さもいくぶん和らいだような…。そんなある土曜日、「今日はチンチョンだ!」と親がいきなり言い出したぞ。何だ、チンチョンって?
チンチョン(Chinchón)は、マドリッドの南東45kmのところに位置する小さな街。バスでサッと行ける休日の「のんびりスポット」だそうな…。アタシはマドリッドにある公園でのんびりがいいんだけど…。
さて、まず地下鉄6号線コンデ・デ・カサル駅(Conde de Casal)へ。降りて少し歩いたところに337番のバス(Veloz社)が出るバス停あり。バルデラグーナ(Valdelaguna)行きのバスに乗ります。バスターミナルではないので、料金も乗車の際に運転手に払います(4.20€)。
45分ほどでチンチョンに到着。まずは、マヨール広場を目指します。っと、急斜面のテラスを発見!
マドリッドでもいろいろな急斜面のテラスを見てきたけど、これはアタシが見た中でも相当なレベル!本当にスペイン人はテラス好きだなぁ~。あれじゃ、グラス倒れるでしょ?
マヨール広場に到着。
うーん、こじんまりとして、いい雰囲気。周りの建物はレストランが多くって、2階3階のバルコニーにもテーブルを出してます。
こんな感じ。
古い建物なので、少し歪んでるけど…。でも、あそこで食べたい!!っと思ってるところへ…。何やら楽団みたいなのが広場に入ってきた!
おじいちゃんが棒を回しながら先導してる。何なんだろう…?楽しげな雰囲気。
お兄さんもにっこり。 この垂れ幕でわかりました。
楽団はみんな家族。おばあちゃんの100歳の誕生日らしいです。100歳の誕生日を家族楽団で祝ってもらえるなんて、す・て・き…。
さて、お腹が空いたぞ~!このレストラン、雰囲気よさそ~。
(ラ・バルコナーダ(La Balconada) 住所:
Calle De Morata, 1, Chinchón)
本当はバルコニーの席で食べたかったんだけど、土曜日とあって、バルコニー席は予約でいっぱいでした…(残念)。しかたなく室内で。※週末のバルコニー希望の方は予約必須です。
でも、室内もなかなか良し。レトロな食器棚があって、配膳もこの棚から取り出して行います。いちいち引き出し開けたりして面倒くさそうだけ、客としては雰囲気を楽しめます。
食べ物は…、えーっ、カリョス~(callos)!?これ、アタシはあまり好きじゃないのに…。だって、牛の胃袋の煮込みだよ~。子供が好きなはずないじゃーん。親は「チンチョン風カリョス」の「チンチョン風」に興奮して、注文したみたい。うーん、マドリッドで食べるのとあまり変わらないように思うけど…。親は、ウマイウマイと食べています。
出たー、モジェハス(mollejas)!!子羊のリンパ線(このブログの別記事でも紹介してます)。「やわらかい肉とカリカリに揚げた生ハムが絶妙~」と、親が言っています。アンタたちも好きね~、クセのあるお肉。アタシは普通のお肉が食べたいの!普通の!
でも、まあ、マヨール広場の見える席だったのでよかった。雰囲気がよくて。バルコニーは屋外という扱いらしく、タバコもOKだったので、逆に室内のほうがよかったかも…。値段は少し高めだったけど、だいたい半人前(medio ración)で注文できたので、ちょうどいい感じ…。
さあ、待ってました。食後の運動、って、動いてるのはロバさんだけど…。サラゴサに引き続き、乗馬でーす。
おおっ、にんにく。ここ、チンチョンはにんにくで有名なんだって。新鮮なにんにくの露店が各所に見られます。当然、ひと袋、購入。(帰ってから食しましたが、柔らかくて匂いがキツくない、おいしいにんにくでした。)
これは、おじさん特製の「にんにく袋詰めマシーン」。よくあるプラスチックの灰色のパイプにネットを装着。一方の口から適量のにんにくを転がし入れればOK。
「写真はやめてくれよ~、俺の特許なんだから」と言われましたが、購入ついでに許可をもらい…。うーん、おじさんの働き者の汗がまぶしい!!
おいおい、さっきレストランでワイン飲んだばっかじゃん…。チンチョン名物アニス酒だって。けっこう酔っ払ってるじゃん。そこへ、手作りアクセサリーの訪問販売のカップル登場!!
父、アニス酒効果で、アタシにブレスレッド、母にはネックレスを購入。
チンチョン…、特に何もない街ですが、だからこそ、観光に急かされることなくのんびりできます。結局、日の暮れる時間までまったりしちゃいました。
夕方には、バルコニーに明かりが灯ってきれい…。
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今夏にマドリードに2年滞在することになるので、大変参考になります。
もし機会があったらお家の探し方、それにまつわるお話などもお聞かせ願えたらとてもうれしいです。