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ストリート・ミュージシャンにオーディション!?

2013年12月2日

マドリッドでは、通りに限らず、駅構内、さらには車内までもがストリート・ミュージシャンのステージと化します。「マドリッド市もそんな状況を黙認なのだろうなぁ…」と思っていた最中(さなか)、新聞("20 minutos")で面白い記事を見つけました。見出しは次のようなものです。

「ミュージシャン350人、道での演奏許可のために市の試験を受ける」

要旨は以下のようなものです。

・街頭での演奏許可のための公的試験が12月2日と4日に行われる。
・受験者は楽器を持って文化センターに集まる。
・実施委員(音楽の専門家2人と役所職員1人)の前で演奏する。
・実施委員は、楽器のスキル、さらには迷惑度合い(el grado de molestía)をチェックする。
・合格者は、活動場所のプランを提出し、これが通れば、晴れて市の許可を得たストリート・
 ミューシャンになる。
・遵守するべき規定は、「他のミュージシャンとの間隔を最低75mは保つこと」「シエスタの
 時間帯(15~17時)は演奏をしないこと」「夜は22時(6~9月は23時)までとすること」
 である。
 
市が、ストリート・ミュージシャンを規制しようと考えていたことが意外だったので、なかなかおもしろい記事だと思いました。通り、駅構内、車内では、実に多様なジャンル(スペインポップス、ジャズ、タンゴ、ボレロ、フォルクローレなど)が聴けます。中には、BGM用のアンプの上に座り、マイク片手に熱唱しているおばさんまでいます。警察等が、そのようなストリート・ミュージシャンを取り締まっている光景を見たことがりませんので、完全に「黙認」なのだと勝手に想像していました。

・”el grado de molestía”を「迷惑度合い」と訳してみました。これをどうやって評価するのか、
 実に興味深いです。楽器の属性によるのではないかとも思いますし、試験中は音を小さめに
 演奏した場合には、迷惑度合いの評価は良くなるのではなないかと考えたり…。うーん、実
 に興味深い。

・「ミュージシャンの間隔75m」って、メージャーでも持って査察でもするのかなぁ?

・シエスタをしない我々外国人からすると、「昼間はいいから、夜、もう少し早めに切り上げ
 てくれっ!」とツッコミたくなる…。

うーん、興味は尽きません…。

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