2013年11月22日
スペインが長寿国だということ、意外と知られていないのではないでしょうか?以下、情報源の”20 minutos”(無料配布の新聞)の記事です。
<見出し> 「スペイン人、EUで2番目の長寿国」
<記事の要約>
・OECD(経済開発協力機構)の2013年の統計
・スペイン国民の平均が82.4歳で、イタリア(82.7歳)に次いでEUの2番目。
・1970年と比べると10歳も延びている。
・20から79歳の糖尿病率は6.5%。(先進国平均は7%)
・60歳以上の痴呆症は6%。(OECDの国の平均は5%)
・現在の喫煙率は23.9%。(ここ10年で25%減。)
以上のような記事ですが、やはり気になるのは喫煙率。
喫煙をせず、小さい子を持つ身として、スペインの良い点は、Barやレストランの店内では禁煙だということ。日本とは違い、子供を気軽に店に連れて行けます。しかしその反面、店先に出ての喫煙、歩きたばこは、当然の権利のように、皆がやっています。特に、若い女性の喫煙が目立ちます。通りを歩いているとき、バスの待ち時間、広場での日光浴など…、あらゆる局面で受動喫煙を余儀なくされます。こちらに来てから3か月、一生分の副流煙を吸ったように感じます。通り、それから駅のホームから線路を見下ろせば、タバコの吸い殻だらけです。新聞記事では、喫煙率23.9%となっていますが、実際はもっと多いように感じてしまいます。
このブログのタイトルである”estanco”も、そもそもは「タバコ屋」の意味。この「タバコ屋」が、日本のコンビニ並みに散在するということも、タバコの消費率の高さを物語っています。
食事も日本より重めに感じますし、朝や昼からテラスでビールやワインをたしなむご老人も多く見かけます。喫煙、重めの食事、飲酒…。
持論ですが、この国を長寿にさせているのは、やはりストレスフリーの生活ではないでしょうか。
スーパーの店員も駅員も、客がいなければスマホでゲームに興じています。バスの運転手は、知り合いが乗ってくれば世間話をしながら運転しています。うちのアパートに来たペンキ屋さんは、大音量で好きな曲をかけ、しかも自分で熱唱しながら仕事をしています。11時に仕事の手を休めてその日2回目の朝食、2時から4時頃までゆっくり昼休みです。隣の部屋のリフォームに入った業者にはまいりました。あちら側から何かを強く打ち込んだのでしょう…、うちの部屋の壁に穴を開けられてしましました。穴が開いたことについて苦情を言いに行くと、「あー、わかってたよ。でも、これから昼だから、昼食後、都合のいい時にもう一度来てよ」と言われました。日本のように、すぐに飛んで行って「大変申し訳ございません。ただちにお直しをさせていただきます」などと言う必要はないのです。
この記事から、日本の高ストレス社会について、改めて考えさせられました…。先のペンキ屋やリフォーム業者のケースについては、本当に腹立たしい思いです。しかし、日本の行き過ぎた社会的な圧力もまた問題かと…。ちょうどよくできないものですかねぇ~。
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