2014年1月30日
このニュースのシリーズ…。<続>で終わったかと思いましたが、また新聞(″20minutos"という無料紙)に出てきましたので、ご報告いたします。見出しは…
「El Ayuntamiento de Madrid hará en el futuro más "casting" de músicos callejeros」
(マドリッド市議会、今後、更なるストリート・ミュージシャンの「選考」を実施)
ここに至る経緯は、以下のようなものでした。
・マドリッド市が、2013年の年末に、ストリート・ミュージシャンに対してオーディションを行
い、合否を判定し、通りで演奏する許可を出すことを発表。
・審査の基準は、その技術、そして迷惑度合いから総合的に判断。
・通りのでのパフォーマンス規定として、「他のミュージシャンとの間隔を最低75mは保つこ
と」「シエスタの時間帯(15~17時)は演奏をしないこと」「夜は22時(6~9月は23時)ま
でとすること」「6m幅以下の通り、住居の入口では演奏してはいけない」を遵守する。
・このオーディションに対し、最終的に460人の参加があり、318人が合格、142人が不合格と
なった。
さて、今回の記事では、マドリッド市の市議会議員が以下のように述べているとあります。
・今回のストリート・ミュージシャン試験は、ミュージシャンたちの立場を高めるものだっ
た。
・同時に、市民の平穏も確保できるようになった。
・今後も続けていくべきものだ。
これに対し、野党(社会労働党)議員からの反対意見として…
・この選考は失敗。
・馬鹿げた状況を生み出す。
・不合格者には、プロのミュージシャンも含まれている。
・選考はしっかりと準備されたものではなく、欠陥だらけ。合否を分ける明確な基準がない。
・音楽に対する冒涜(ぼうとく)。
・新たなミュージシャンを受け入れてくれるよう計画の見直しを要望。
批判の内容を記事に出てくる順番に箇条書きにしてみましたが、主張が非常にわかりにくくなっています。一見すると、オーディションの廃止を求めているようですが、私なりの解釈では、最後の主張を尊重して、選考基準の透明化と見直しを要求しているのだと思います。いずれにしても、ストリート・ミュージシャン大国ならではの議論。今後も続いていくものと思われます。
[0回]
PR
COMMENT