カラスミと言えば、日本の酒飲みにこよなく愛される珍味。ボラなどの卵巣を塩漬けにして干したもの。日本酒によく合います。しかし、このカラスミ…。決して日本だけで生産、消費されているわけではありません。ここスペインでも、ワインの名コンビとしてよく食されます。
スペイン語名はウエバ・デ・ムホル(hueva de mújol)。直訳すれば「ボラの卵」です。味は日本のカラスミとほぼ同じ。チーズにも似て濃厚でねっとりとして味わい。これがワインによく合います。
普通のバルにはありませんので、私がよく行くお店を紹介しておきます。パエーリャの隠れた名店です。
(ムルシア料理「Ventrrillo Murciano」 住所:Calle Tres Peces 20, Madrid)
ナッツの上にのっているのがウエバ・デ・ムホル。奥に見えるのが、ウエバ・デ・マルーカ(hueva de maruca)。タラ科のマル-カという魚のカラスミです。これをつまみにちびちびワインをやるのが最高、酒飲みの黄金コンビと言えます。ちなみに、手前にあるものも紹介。これはモハマ(mojama)というマグロの燻製。これも逸品。マグロの風味が凝縮されています。半生まの食感も絶妙です。この盛り合わせで18€(2500円程度)。やはり珍味…、そう安くはありません。
この店では、当然パエーリャを食べていただきたいですが、パエーリャはできるまでに時間がかかります。そこで、このカラスミの盛り合わせをつまみながら待つ…、というわけです。
ムルシアの白ワインとともにどうぞ!
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