発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…
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前回は、定期券の申請書入手に関して、その経緯とボヤきを書きました。たかが申請書の入手でかなりの時間を使ってしまいました。もしかしたら、自分のケースは相当に運が悪いケースだったのかもしれませんが…。さて、これでやっと定期券の申請ができます。が、やはり事はすんなりとは運びませんでした。
定期券購入の時系列
1.申請書を持ち帰り、必要事項を記入する。(自分のケースは妻と子一人。したがって、家
族割引(familia numerosa general)の適用が受けられると考えた。そのため、通常の必要
書類(顔写真、パスポートのコピー)に加え、家族関係を証明する書類の添付が義務付け
られた。審査に通るかどうかはわからないが、日本でのビザ申請の際に使用した戸籍謄本
とそのスペイン語訳を添付することにした。)
2.必要書類一式を、Hilarion eslava 60(イラリオン・エスラーバ通り60番)にある申請書を
くれたestancoに持って行く。書類を見て、「この書類で家族割引が適用されるかどうかは
わからないが、一応、協会のほうへ提出しておく」と言われる。審査には10~15日かかる
ので、その頃にまた来るように言われる。
3.審査に通ることを信じ、10日間待つ。ちなに、審査が通れば、月72€の定期券が半額近くに
なるので、祈りに祈った。
4.10日後、estancoへ行き、審査の結果を聞く。10日前に受領してくれた人とは違う人が、
「家族割引は5人以上の家族にのみ適用されるものだから、君のケースは無理だ」という信
じがたい言葉が告げられる。
5.しかたなく家族割引はあきらめ、通常の申請を行う。その場で”tarjeta”が発行される。同時
に”cupon”も購入。とりあえず、自分の分の定期券だけを入手する。
6.本人でなければ”tarjeta”の申請はできないため、妻を連れ、再びestancoへ。これで、妻の
定期券も入手。残る子の分の申請を行う。こちらは若者用の定期(joven)なので、審査
が必要になり、10~15日の時間を要する。
7.10日間待ち、estancoへ行く。子の分の”tarjeta”が届いているか確認をするも、まだ協会か
ら届いていないと言われる。
8.次の日、再びestancoへ。申請から11日目に当たるこの日に、子の”tarjeta”が協会から届い
ており、”cupon”を買い、これで晴れて家族全員の定期券購入となった!
<ボヤき>
Consorcio Transportes Madrid”(マドリッド交通協会)のHPの案内には、実はこうあります。
・(省略…)para Familias Numerosas o Personas con Discapacidad hay que presentar,
además, el original del título acreditativo de esa condición y entregar una fotocopia del
mismo en cualquiera de los estancos autorizados. En un plazo aproximado de quince
días dispondrá de la tarjeta en el mismo estanco en que se solicitó.
ここには、大きい家族または体に障害を持つ人の割引を申請する場合には、それを証明する書類の原本とコピーを提示すること。その提出は、あらゆる公認estancoでということ。そして、その審査には15日ほどを要し、申請したestancoで受け取ることが書かれています。ボヤかせてください。
「家族割引は、5人以上の家族が対象だと明記してくれっ!」
確かに、Familias Numerosas は「大家族」という意味なので、3人家族で申請しようとし
たのはこっちのミスだが…。でも、どこにも5人の以上の家族なんて書いていないし…。
しかも、もっと言えば、どうしてestancoの窓口で受領しちゃうの??そこで「これは5人
以上の家族が対象だ」と言ってさえくれれば、その場で家族割引はあきらめて、普通の定
期の申請に切り替えたのに…。おかげで10日間も期待して待っちゃっいました!
間違えて受領してしまったなら、それは仕方がない。でも、電話番号とかメールアドレス
とか、連絡の手段を申請書に書かせてるんだから、連絡をくれいっ!
「公認estancoって、何?」
estancos autorizados(公認エスタンコ)の部分はリンクになっているので、見てみまし
た。申請書の入手のために尋ねて回ったestancoのすべてがリストに載っているではない
かっ!申請書さえ置いていないのに、公認って!
「協会から”tarjeta”が届いたら、連絡ちょうだいよ~」
estancoでは、審査を要する”tarjeta”の申請の場合、「10~15日程度の間に取りに来て」と
言われます。だから、行ってみてから、「まだ届いてないから、また後日ね」と気軽に言
われてしまいます。「あのね~、こっち、そんなに暇に見える~?」とツッコミたくなり
ます。連絡先を書いてあるのだから、「届きましたら、取りに来てください」とメールを
くれればいいだけの話なのに~。
この定期券入手の一連の流れからおわかりのとおり、estancoはけっこう公的な業務を担っています。必要書類として、顔写真や連絡先、戸籍謄本のようなごく私的な書類まで預かったりします。いろいろな情報源では、「~は、あらゆるestancoで入手可能」などと書いてありますが、業務やサービスの質には相当ばらつきがあり、どこでも同じものが手に入る、どこでも同じサービスが受けられるというのは大きな間違いです。
私のように日本から来たばかりの頭でいると、どこでも同じサービスが受けられるのは当然と考えがちです。でも、それは日本の常識。ここでは、同じ店でも、店員によって言うことはまちまちです。
さて、これから”otro~”を何回聞くことになるのか…。とことん付き合ってみたいと思います。
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