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スペインのおいしいもの9 ~ 瓶詰めビート ~

今回の一品。スーパーでも買える瓶詰め食材です。

スペイン語でレモラーチャ(remolacha)、日本語では甜菜(てんさい)とかビートとか言います。日本料理ではあまりなじみがありませんが、ロシア料理やグルジア料理を食べに行くと、よく、赤いスープのようなものが出てきます。それがまさにビートを使用したスープです。ボルシチにも欠かせない材料です。地中海沿岸が原産だけに、ここスペインでもしばしば家庭の食卓に登場します。上の写真は瓶詰のビートで、スーパーや商店で手軽に購入できます。

盛り付けはこんな感じ。

それをメインで食べるというよりは、写真のように肉料理の付け合わせとして食べるのが良いのではないかと思います。

視覚的効果は言うまでもありません。濃い赤色なので、地味な料理でも、それを加えるだけで華やかさUPです。味はさっぱりすっきり、いい意味での「土臭さ」があります。脂っこい料理が続いても、これを食べれば口の中が一気にリセット!いろいろな料理を飽きずに食べ続けさせてくれる…。偉大な脇役…、それが「瓶詰めビート」です。

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アンダルシアに憧れて15 ~ 旅の最終日 コルドバ2日目 ~

今回のセマナサンタ(聖週間)の旅行、最終日の朝が来ました。ホテル1階のカフェで朝食(desayuno)、大好きなクロワッサンを食べて、エネルギー補給です。マドリッド行の列車はお昼過ぎ。その時間までにアルカサル(Alcázar)だけは見ておきたいと思います

イスラムの王様の宮殿のあった場所に、スペインの王様が築いたお城。こういうふうに、イスラム人が残した建築様式にキリスト教建築が乗っかった様式を「ムデハル様式」っていうんだって。確かに、「アルカサル」って言っても、セゴビアで見たお城とは全然ちがうなぁ~。
 
とにかく庭園のお花がとってもきれい!
こんなのとか…。
こんなのやら…。 
こんなのまで…。
こういうのも… 
あっ、これは、アタシのフラメンコ衣装の一部です。

池の底に絵が!

とにかく各所におしゃれがちりばめられています。

今回の旅、最後のお食事。
 
シンプルな茹でレタス(lechuquita)、そして、(親は)冷えたモンティーリャ(montilla)で乾杯です。モンティーリャは、ここコルドバの白ワイン。飲み方はそれぞれですが、うちの親は、食前酒的な感じと感想を述べています。つまり、「甘くて濃い」って感じらしい…。

アタシは、もちろん、オレンジのフレッシュジュース(スモ・デ・ナランハ・ナトゥラル:zumo de naranja natural)です。ちなみに、スペインのスモ・デ・ナランハ・ナトゥラルは格別です。砂糖なしでここまで甘いとは!!でも、難点が…。親いわく、ビールやワインよりも高いのだと!例えば、ワインが1杯1.5~2€くらだとすれば、オレンジのフレッシュジュースは3~4€くらいします。親は、バルやレストランに行くと当然のようにビールやワインを注文しますが、アタシがスモ・デ・ナランハ・ナトゥラルlが飲みたい」というと、顔をしかめます…(涙)。

さて、メインは牛テールの煮込み(rabo de toro)。

煮込みが効いて、とろけるような柔らかさ。赤ワインの味わいがしっかりしみてます。なかなかサービスもよく、良いお店でした。 → レストラン「Casa Rubio」(住所:Puerta de Almodóvar 5, Córdoba)

最後に鉄道駅前の噴水で水遊び。


とうとうこの旅も終わり。コルドバの鉄道駅です。

 プラットホームにたたずむアタシ。この旅を振り返って、なんだかセンチメンタルな気持ち…。
 
バザール(中国人の雑貨店)で買ったズタ袋(2€)。

旅行用の大きなバックは、例の車上荒らしで盗まれちゃった。だから、これでマドリッドに帰ります。大容量で、強度は抜群です。
 
 テレビ番組「世界の車窓から」みたい。コルドバの夕日です。

まぶしくて目を閉じると、いろんなことが頭に浮かんで来るなぁ…。セビーリャのきれいなスペイン広場…。コリア・デル・リオの支倉のおじちゃんの雄姿…。コルテガナのローラさんの農場と動物たち…。カディスで食べた久々のお寿司…。マニルバ悪夢の車上荒らし…。ロンダの絶壁…。マラガのビーチのターザン遊具…。

マドリッドに帰ったら、また学校だ!休み中、お友達もみんないろんな経験してるんだろうな…。アタシも、みんなにいろんなお話、してあげよっと!

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まさに「デシグアル」なプロモーション

まずはこの画像から。

目を引く赤い女性用下着…。つまり、俗に言うパンティ。冒頭に”Desigual”の文字。そう、これは、日本でも人気の高いスペインのファッションブランド「デシグアル」のチラシなのです。

普通のチラシであれば、あえて「おもしろニュース」の記事に載せるまでもないのですが、大変に興味深いのは”SEMINAKED CONTEST”というキャンぺーンの名称。好奇心のおもむくがままに裏面を見てみると…。
 
まず、”Si sabes cómo desnudarute, nosotros sabemos cómo vestirte.”と書いてあります。「君が服を脱ぐなら、僕たちが着せてあげる」とでも訳しましょうか…。つまりは、「(半)裸で来店してくれたら、服をサービスするよ」という販売促進のキャンペーンなのです!!詳細はというと…。

・セミヌード(下着は着用)の先着100名。
・7月1日の朝7時にデシグアルのCallao店に集合。
・上下2点まで無料で提供(ただし、アクセサリー、靴、新商品などは対象外)。
・未成年不可。
・要、身分証明書。

皆さん、どうでしょう、ほかに類を見ないこの販売促進活動。下着のみで入店すれば、気に入った商品を、無料で着て帰れるのです。朝7時という時間設定、未成年は不可という制限など、節度を守りながらのこの「大胆な販促」。さすがはスペインです。

スペイン語で”des”は「~ではない」という意味の接頭辞。”igual”は「同じ(英語のequal)」という意味。つまり社名の”Desigual”は、「同じではない」つまり「ほかに類を見ない」という企業コンセプトを表しているのです。まさにこの販促活動も、「デシグアルな試み」と言えるのではないでしょうか。

非常に興味深かったこのプロモーション…。所用により行けなかったことが大変に悔やまれます…。2015年7月にもあるかもしれませんので、興味がおありの方は、心づもりを…。

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スペインのおいしいもの10 ~ 単なるポテトチップス「パタータス・フリータス」~

日本の立ち飲み屋で、もし「お通し」にポテトチップスが出てきたら…。普通なら、「この店、手を抜いてんな…」と思うのが普通でしょう。しかし、ここスペインでは、「一杯目を頼んだらまずポテトチップス」というのは、大変一般的なことです。今回は、この「お通し」におけるポテトチップスについて。

まず、スペインのバルの「お通し」に関する基礎知識から。バルで飲み物を頼むと、通常、勝手につまみが出てきます。これをアペリティーボ(aperitivo)と言います。これは、飲み物代に含まれているので、別途料金を支払う必要のないものです。このアペリティーボ、店によって出す内容は様々です。オリーブを出す店、トルティーリャを出す店、チョリソを出す店…。出し方もいろいろで、一杯頼むごとに異なるアペリティーボを出す店もあれば、最初の一杯だけに付けてその後は出ない店、あるいは一杯目からも何も出さない店など…。通常はアペリティーボ代を請求されることはありませんが、少し高めのレストランなどでは、日本のお通しと同じように、料金に加算される場合もあります。このように、「アペリティーボ」のあり方は、店によって実に様々です。

さて、このアペリティーボの代表格に、ポテトチップスがあります。パタータス・フリータス(patatas fritas)と言います。スペインに来た当初は、これが出てくると「なんだ、単なるポテチかよっ!!」と嘆いてましたが、よくよく味わって食べてみると、意外とくせになる味です。日本のポテトチップスは、やはり「おかし」という範囲を越えません。そのため、いろいろな味付けがされています。しかし、こちらのバルで出すポテトチップスは非常にシンプル。ある意味で「おかしと料理の中間」という感じです。おいしいジャガイモをさっくりと揚げて、簡素に塩味のみで仕上げたものが提供されます。シンプルがゆえに、ジャガイモ感たっぷりで、食べ続けられます。また、シンプルがゆえに、バルによってはこのポテトチップスにほかのタパスをのっけってきたります。下の写真では、カタクチイワシの酢漬け(boquerones en vinagre)がのっています。

こんなかたちで出てきたら、ぜひ、ポテトにイワシをのせたまま口に運んでみてください。

バルで食べるだけではなく、町の散策の途中で小腹が空いたときにも大活躍。下記のお店では、揚げたてを購入することができます。揚げたてだけあって、サクサク感が違います。

(「Hermanos Sanz」 住所:Calle Cervantes 9, Madrid)

セルバンテス通りにあるだけあって、こんなレトロなパッケージ(2€)です。
 
「ロペ・デ・ベガ美術館」(住所:Calle Cervantes 11)の見学後のおやつに最適。店内の見えるところで、ジャガイモのスライスと揚げる作業をやっているので、工程を拝見するだけでもおもしろいです(写真撮影は禁止とのことです)。

ちなみに、このようなシンプルなポテトチップス以外にも、もちろんスーパーに行けば、日本と同じようにいろいろな味付けのポテトチップスが売られています。味が濃すぎて飽きの来るものばかりですが、「イベリコ豚の生ハム味」などは、日本へのお土産に喜ばれるかもしれません。

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スペインのおいしいもの11 ~ スペイン版カラスミ「ウエバ・デ・ムホル」 ~

カラスミと言えば、日本の酒飲みにこよなく愛される珍味。ボラなどの卵巣を塩漬けにして干したもの。日本酒によく合います。しかし、このカラスミ…。決して日本だけで生産、消費されているわけではありません。ここスペインでも、ワインの名コンビとしてよく食されます。

スペイン語名はウエバ・デ・ムホル(hueva de mújol)。直訳すれば「ボラの卵」です。味は日本のカラスミとほぼ同じ。チーズにも似て濃厚でねっとりとして味わい。これがワインによく合います。

普通のバルにはありませんので、私がよく行くお店を紹介しておきます。パエーリャの隠れた名店です。

(ムルシア料理「Ventrrillo Murciano」 住所:Calle Tres Peces 20, Madrid)


ナッツの上にのっているのがウエバ・デ・ムホル。奥に見えるのが、ウエバ・デ・マルーカ(hueva de maruca)。タラ科のマル-カという魚のカラスミです。これをつまみにちびちびワインをやるのが最高、酒飲みの黄金コンビと言えます。ちなみに、手前にあるものも紹介。これはモハマ(mojama)というマグロの燻製。これも逸品。マグロの風味が凝縮されています。半生まの食感も絶妙です。この盛り合わせで18€(2500円程度)。やはり珍味…、そう安くはありません。

この店では、当然パエーリャを食べていただきたいですが、パエーリャはできるまでに時間がかかります。そこで、このカラスミの盛り合わせをつまみながら待つ…、というわけです。

ムルシアの白ワインとともにどうぞ!
 

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