発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…
マドリッド在住者がスペイン生活の様々な情報を
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今回の一品。スーパーでも買える瓶詰め食材です。
スペイン語でレモラーチャ(remolacha)、日本語では甜菜(てんさい)とかビートとか言います。日本料理ではあまりなじみがありませんが、ロシア料理やグルジア料理を食べに行くと、よく、赤いスープのようなものが出てきます。それがまさにビートを使用したスープです。ボルシチにも欠かせない材料です。地中海沿岸が原産だけに、ここスペインでもしばしば家庭の食卓に登場します。上の写真は瓶詰のビートで、スーパーや商店で手軽に購入できます。
盛り付けはこんな感じ。
それをメインで食べるというよりは、写真のように肉料理の付け合わせとして食べるのが良いのではないかと思います。
視覚的効果は言うまでもありません。濃い赤色なので、地味な料理でも、それを加えるだけで華やかさUPです。味はさっぱりすっきり、いい意味での「土臭さ」があります。脂っこい料理が続いても、これを食べれば口の中が一気にリセット!いろいろな料理を飽きずに食べ続けさせてくれる…。偉大な脇役…、それが「瓶詰めビート」です。
日本の立ち飲み屋で、もし「お通し」にポテトチップスが出てきたら…。普通なら、「この店、手を抜いてんな…」と思うのが普通でしょう。しかし、ここスペインでは、「一杯目を頼んだらまずポテトチップス」というのは、大変一般的なことです。今回は、この「お通し」におけるポテトチップスについて。
まず、スペインのバルの「お通し」に関する基礎知識から。バルで飲み物を頼むと、通常、勝手につまみが出てきます。これをアペリティーボ(aperitivo)と言います。これは、飲み物代に含まれているので、別途料金を支払う必要のないものです。このアペリティーボ、店によって出す内容は様々です。オリーブを出す店、トルティーリャを出す店、チョリソを出す店…。出し方もいろいろで、一杯頼むごとに異なるアペリティーボを出す店もあれば、最初の一杯だけに付けてその後は出ない店、あるいは一杯目からも何も出さない店など…。通常はアペリティーボ代を請求されることはありませんが、少し高めのレストランなどでは、日本のお通しと同じように、料金に加算される場合もあります。このように、「アペリティーボ」のあり方は、店によって実に様々です。
さて、このアペリティーボの代表格に、ポテトチップスがあります。パタータス・フリータス(patatas fritas)と言います。スペインに来た当初は、これが出てくると「なんだ、単なるポテチかよっ!!」と嘆いてましたが、よくよく味わって食べてみると、意外とくせになる味です。日本のポテトチップスは、やはり「おかし」という範囲を越えません。そのため、いろいろな味付けがされています。しかし、こちらのバルで出すポテトチップスは非常にシンプル。ある意味で「おかしと料理の中間」という感じです。おいしいジャガイモをさっくりと揚げて、簡素に塩味のみで仕上げたものが提供されます。シンプルがゆえに、ジャガイモ感たっぷりで、食べ続けられます。また、シンプルがゆえに、バルによってはこのポテトチップスにほかのタパスをのっけってきたります。下の写真では、カタクチイワシの酢漬け(boquerones en vinagre)がのっています。
こんなかたちで出てきたら、ぜひ、ポテトにイワシをのせたまま口に運んでみてください。
バルで食べるだけではなく、町の散策の途中で小腹が空いたときにも大活躍。下記のお店では、揚げたてを購入することができます。揚げたてだけあって、サクサク感が違います。
(「Hermanos Sanz」 住所:Calle Cervantes 9, Madrid)
セルバンテス通りにあるだけあって、こんなレトロなパッケージ(2€)です。
「ロペ・デ・ベガ美術館」(住所:Calle Cervantes 11)の見学後のおやつに最適。店内の見えるところで、ジャガイモのスライスと揚げる作業をやっているので、工程を拝見するだけでもおもしろいです(写真撮影は禁止とのことです)。
ちなみに、このようなシンプルなポテトチップス以外にも、もちろんスーパーに行けば、日本と同じようにいろいろな味付けのポテトチップスが売られています。味が濃すぎて飽きの来るものばかりですが、「イベリコ豚の生ハム味」などは、日本へのお土産に喜ばれるかもしれません。