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スペイン北の旅 ~ ゲルニカとサンティマミニエ洞窟1~

サンタンデールのバスターミナルを朝8時に出るバスに乗ります。うーん、早起きはつらいなぁ~。なんでこんなに早く出るのぉ~!?母「洞窟にある古代人の壁画を見に行くんだよ~っ」。アタシ「特に興味なし…。」

9時半にビルバオのバスターミナルに到着。3人で約21.0€でした。 

なかなかきれいなバスターミナル。
 
行くところは、サンティマミニエ洞窟(La cueva de Santimamiñe)。スペインの北部には、紀元前1万年以上前にいた人たちの生活の跡が残る洞窟があるんだって。アルタミラっていうのはすごく有名だけど、そこは一般には公開されていないんだって。でも、サンティマミニエ洞窟は『地球の歩き方2012・13年版』によると、原始人の壁画が見られるんだって。だから、母が「見たい~」と言い出した次第です。ガイドツアーを予約しないと入れないみたいなので、前日に電話で予約をしておきました(ガイドツアーは13時からで所要1時間半とのこと)。

バスの運ちゃんに聞くと、そこへ行くには、ビルバオからレケイティオ(Lekeitio)行のバスでエリコ・エンパランツァ(Herrko Enmarantza)というバス停で降りるとのこと。バス停からは山道を2Kmも歩かなくちゃいけないんだって…。『歩き方』の情報と少し違うけど、運転手のおじちゃんの言ってることに従います。でも、2Kmの山道…。テンション下がるわぁ~。

ターミナルのインフォメーションで時刻表をゲット。一番上にあるバスがそう。一番近いのは…、11:15発のバスだ。まだ1時間半も時間がある!

 バス出発まで時間があるので、その間に、近くに手配しておいたホテルに荷物を置きに行きます。

さて、バスに乗車。そして、 50分ほど経ったところで、バスの運ちゃんが "Aquí,aquí !"と叫びました。 エリコ・エンパランツァに到着したようです。さらにバスの運ちゃん、歩いて行く方向を指さして「あっちだ。ここから人に聞きながら行け!」と。

ほんとに何もない静かな市道。

アタシのテンションもガタ落ちです。
 

サイクリングを楽しんでいるおじちゃんに聞いたら「あの山のふもとあたりにある」と。

なんかすごい遠く感じるぞ~。

ひたすら山道を歩いて30分。

やっと洞窟の入り口に到着。ぎりぎり1時に間に合いました。

受付を済ませて、ガイドツアー開始。でも、ほとんどは、早口のスペイン語によるガイドの話…。なかなか洞窟の中に入れてくれません…。開始から40分は話してたな…、このガイド。ようやく中に入れるようです。
  
これが原始人の洞窟の入り口。この中に12,000年前の人たちが暮らしてたのか…。いにしえの昔の思いを馳せるアタシ。さて、ようやく中へ(中は写真撮影禁止)。狭い洞窟内のスペースで、またまたガイドの長い話が続きます。
ここで驚くべき事実が発覚!!なんと、この洞窟の壁画もすでに一般公開はされなくなっていたのでした!!これには、「母」ショック!「歩き方」には「壁画が見られる」となっているのに…。苦労してここまで来て、この仕打ち…。アタシもショックで立ち直れません…。ガイドツアーでは、ただ、洞窟にちょろっと入るだけ。壁画のあるところまでは行けません…。

泣く泣く洞窟を後にして、昼食。洞窟の受付付近が市道のドライブインみたいになってて、レストランがあります。お昼時、人でごった返しています。入って、席があるか尋ねると「NO!」。予約で埋まっているようです…。10€のmenú del día(定食料理)をみんな食べてます。すごくおいしそう。ここは、予約してでも来る価値のある名店のようです。 


食にもありつけず、帰りの足取りが重い…。アタシたち、いったい何しにここまで来たんだろう…?

ただ、天気だけは最高。

この後、バス停まで戻って、ゲルニカ(Gernika)で下車して、町歩きをすることにしました。後味の悪いサンティマミニエ洞窟の訪問となりました…。

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スペイン北の旅 ~ ゲルニカとサンティマミニエ洞窟2~

さて、洞窟でのショックから立ち直るべく、ゲルニカの村に到着。この村の悲劇はアタシも父から聞いて、知ってる。スペインの国内で戦争があった時、支援する勢力の援護として、ドイツ軍がいきなり空爆して、たくさんの人が亡くなったんだよな…。その怒りを絵に表したのが、ピカソの「ゲルニカ」。マドリッドの美術館で見たことがある…。おっきい絵で、白黒だけど、すごく力のある絵。その絵の舞台がこの村なんだ…。

ゲルニカの駅舎。

鉄道駅の近くでバスは泊まります。


村の子供たちに話しかけられるアタシ。やっぱりアタシって、魅力的なのかしら…。

村の中心フォル広場(Plaza Foru)に到着。

左の建物が平和博物館(Museo de la paz)。なにやら、日本的な絵がかかってるぞ。

よく見れば、長崎の平和記念像が中心に描かれてる!博物館を見学後、この絵のことを聞いたら、平和活動のプログラムの一環なんだって。世界各国の子供が平和を祈願して描いた絵が、こうやって世界のいろいろな国を巡るんだって。すばらしい活動だなぁ…。

次は、バスク議事堂へ。これがゲルニカの木。

この木の下で、昔、バスク人たちは独立を宣誓したんだって。今はまだ、バスクの独立はかなっていないけど、バスク人の精神的な支えなんだって、この老木。

まあ、アタシは側転の練習ができて、この場所、好きよ。


議事堂内でまったり…。落ち着くわぁ…、この空間。


天井には、ゲルニカの木のステンドグラス。

夕方の日差しが差し込んで、これまたとってもステキ。

最後に、ゲルニカのレプリカを見て…っと。

これは、もうマドリッドでオリジナルを見てるから、あまり感激はありません…。

駅のホームへ。ビルバオへの帰りは、バスではなく、電車で行くことにしました。1時間に1本は出てます。
 
あっ、電車が来たぞ!

それっ、乗り込め~!

いかにもローカル線って感じ。

1時間ほどでビルバオの町が見えてきました。

そろそろビルバオのアチューリ駅(estación de Atxuri)に到着です。

今日は朝6時に起きてサンタンデールからビルバオ→洞窟→ゲルニカ→ビルバオ。ひじょーに疲れた1日でした。

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スペイン北の旅 ~ サクっとビルバオ ~

一夜明け、ビルバオ(Bilbao)の朝。昨日は、ここへ着くなりいきなりゲルニカ方面に行っちゃったから、ほとんどこの町、見てません。が、実は今日も移動日なんだって。午後にはサンセバスティアンに向かうんだって。いや~、1泊での移動は6歳の体にはこたえるぞ~。

何はともあれ、まずは朝食。バスターミナルの近くに、いい店、見つけちゃいました。

変わったトルティーリャ。

定番のポテトに加えて、レタスやツナがサンドされてます。ゆで卵の細切れがかかってます。すごいボリューム。味もおいしい。
コーヒーも、こんなにかわいく出してくれます。アタシは飲めないけど、見るだけで楽しい。

上のトルティーリャとコーヒーのセットで3.00€。これは、スペインの外食の物価から考えたら安いぞ~。

店のインテリアもおしゃれで気に入っちゃった。

小粋なトークにも花が咲きます。バスターミナルに近いので、待ち時間があったら是非。
「Las Cañitas」(住所:Luis Briñas 19, Bilbao)

さて、バスまでに時間もないので、有名な「グッゲンハイム美術館」だけでも見学することに。

おもしろい形の建物だなぁ~。いかにも近代アートって感じ。マドリッドの美術館とは全然違う。

花の子犬ちゃん。

入り口から、おもしろさ全開です。

中もけっこうおもしろかった。モダンなアートって、わかりにくいものが多いけど、ここは、アタシ、好き。あまりにもトリッキーで、ガラスの仕切りにおでこを2回ぶつけるという災難に見舞われたけど…。

結局、これで時間切れ。バスの時間が迫っていたので、これにてビルバオは終了です。次は、サンセバスティアンへ向かいます。 

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スペイン北の旅 ~ 北部の至宝・サンセバスティアンへ再び1 ~

ビルバオをバスで出て、2時間弱でサンセバスティアンへ到着で~す。実はここ、2度目の滞在なの。以前は、入院した知り合いのお見舞いにやってきたことがあるんだ。その時は、11月で、まだ泳ぐには早かったけど…。今回はばっちりビーチで楽しむぞ!!4泊もするし…。その美しさに、人はここを「ビスケー湾の真珠」とか「スペイン北部の至宝」とかって呼びます。ステキなネーミング。ちなみにここはバスク州。バスク語ではサンセバスティアンはドノスティア(Donostia)。人たちはバスク語も話すの。もちろんスペイン語も通じるけど、とりあえず「ありがとう」だけ覚えとこっと。エスケリク・アスコ(Eskerrik asko)か…。
 
この時期(7月)のサンセバスティアン(以下、サンセバ)はすでにハイシーズン。ホテルは異常なほど高い…と親が嘆いてます。でも、そんなことアタシには関係ないもん。2段ベッドがあって、この部屋、気に入ったぞ。

アタシ、上で寝たいけど…、柵がないからやめとけって、親が言う。うーん、なんで柵もハシゴも付いてないんだろ…?

もう夕方…。とりあえず、バルに行って夕食をとることに。ここサンセバは、世界でも有名な美食の町。世界中からおいしいピンチョス(お手軽なおつまみ)を求めて年中ごった返してます。ピンチョスは、もともとは、パンに食材をのっけたアペタイザー。でも今は、おつまみ全般を指してこう呼ぶみたい。ちなみに、もう少し大きいサイズの料理をラシオン(ración)
って呼ぶよ。

さて、サンセバ滞在、記念すべき1軒目は、母親おすすめのここから。テーブル席も少しだけあるから、アタシみたいな子供がいても大丈夫。カウンターに並んでいるものを指させば、席まで持て来てくれます。お会計は後でも大丈夫。ぜーんぶ店員さんが覚えています。プロのお仕事。

(「Bar Martinez」 住所:Calle 31 de Agosto, San Sebastian)

タラの卵(2.60€)。
 
うーん。日本食にもある煮物みたい。薄味がうれしい、ほっとする味わい。

パンにカタクチイワシの酢漬けがのっかってるやつ(2.30€)。

魚が新鮮だから臭みゼロ、酢がききすぎてなくておいしい…って、親が言ってます。これは、アタシにはちょっと…。

タコの串焼き(Brocheta del pulpo)(5.10€)。
  
これは指さしではなく、口頭の注文で。注文してから焼いてくれます。外はカリッ、中はフワフワのタコさん。

この他にもいくつか頼んで、今日のところは終了です。ところで、サンセバのピンチョス。一見、量のわりには高い気がします。だって、あのタコの串焼き、アタシのお小遣いの5か月分だよ。でも、親いわく「確かに高い。でも、人気店は、どれもすごく繊細だし、凝ったピンチョスばかり。店員のサービスも良いし、この値段になるのも仕方がない」だって。

次の日、ビーチへ向かいます。

あっ、ドンキホーテのおじちゃんとサンチョパンサだ。バスクでもお目にかかれるとは。あれ、おじちゃんの手がない!だれっ、こんなことしたの!!

ビーチで海水浴!!と思いきや、天気がびみょー。そこで、水族館へ行くことに。
 
サンセバの水族館。水族館は、沖縄の「ちゅら海」以来かな…?

おっと!いきなり水上人形劇のお人形さんたち!!

ベトナムのハノイに行ったときに見たよ~。久ぶり!!

クジラ漁のジオラマ。

ふーん、昔の人って、こうやってクジラを獲ってたんだ。勉強になるわぁ~。

親がこれを見るなり「おっ!ボケローネス・フリートスだ!」だって。

ボケローネス・フリートスって「カタクチイワシのフライ」って意味でしょ!?まだ、揚がってないじゃん、これ。

うわー、カラフルだけど…、すこし怖い。


アタシ撮影のクラゲ。


こじんまりとした水族館だけど、なんだかのんびりと落ち着ける場所でした。さて、外へ出ると、晴れ間が!!ビーチかな??


ビーチの前にお昼ご飯だって。水族館付近の湾岸のレストラン通りで昼食です。

イワシの塩焼き(sardinas a la plancha)。
 
これは大人の好きなやつでしょ!アタシにはちょっと…。これで12€って…。

次は、サンセバの名物カニグラタン(changurro)。

カニみその味がほのかに香って、なかなかおいしい。でも、これで15€って!

水族館方面のレストラン通りは、「味は悪くない。雰囲気もいい。でもちょっと高い…。」と親が嘆いてました。じゃあ、その辺のピザ屋にすればよかったじゃん!

さて、完全に晴れたので、ようやくビーチへ。それーっ!!
 

この7月の時期、干潮が午後7時半でした。この時間が、一番賑わいを見せてます。
 

夕食は軽くバルで。
 
(「Bar Rojo y Negro」 住所:Calle San Marcial 52, San Sebastian)

なにこのおもしろい注ぎ方!?これ、チャコリ(txakoli/chacoli)っていうバスク地方のワインなんだって。発泡性の白ワインを、こうやって高い位置から注いで、炭酸を思う存分遊ばせて飲むそうな…。じょわじょわ~。冷えてるから、ビールの代わりに、一杯目からでもOK、って、親が言ってます。ちなみに、一杯目を注いだ時に「あー、写真撮り忘れた」って言ったら、もう一杯ついでくれちゃった、タダで…。気の利いたサービスがうれしい。

アーティチョークのフライ(1.80€)。奥が肉団子(albondigas)(3.50€)。
 
頼んだものは、作り置きを温めなおしたものだけ。だから、特別おいしいっていうわけじゃないけど…。テーブル席があるから、子供には助かるわぁ~。店員さんも親切だし…。子連れには過ごしやすいバル。
 
サンセバのカテドラル。
 
今まで見てきたカテドラルに比べたら、すごく小さいけど、質素なところが逆にキレイ。おやすみ~。

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スペイン北の旅 ~ 北部の至宝・サンセバスティアンへ再び2 ~

サンセバ3日目の朝。今日も朝はどんより…。いきなりビーチに繰り出すのは無理そう…。とりあえず、お散歩…。でも、雨が降ってきちゃった。仕方なく海辺のカフェで雨宿り。曇ってるとやっぱり肌寒いなぁ…。何かあったかいものが飲みたいけど…、ウーロン茶とかないし…。仕方なくコラカオを注文。

コラカオ…。子どもから大人まで、スペイン人なら飲んだことがない人がいないくらい有名な粉末ココアなんだよ。カフェでもバルでも、どこでも置いてある。スペイン人の中には「オリジナリティのある味だ」と言いはる人もいるけど、はっきり言って、味はNestleのミロです。ミロと言うと子供の飲み物って感じがするけど、ここスペインでは、ビジネス街、ビシッとスーツで決めた男性が、休み時間にバルのカウンターでコラカオをすすり飲むという光景が見られます。アタシ、甘すぎてあまり好きじゃないんだよね…。

カフェで時間をつぶしている間にお昼時。雨も小降りになったので、とりあえずバルに行って何かつまむことに…。
 
(「Bar La Viña」 住所:Calle 31 de Agosto 3, San Sebastian)

テーブル席もあるけど、もう満席。

こういう場合は、適当なスペースを見つけて窮屈に食べるしかありません。子どものアタシには、立って食べたり飲んだりするの、けっこう難しいのよね~。
 
母親が、カウンターのお客さんが食べてるものを指さして頼んだら、タラのフリッター(2.50€)でした。

これはうまーい。マドリッドにもタラのフリッターの老舗があるけど、やっぱり、ここは使ってるタラの質が違うわ。塩加減もちょうどよし。

チーズケーキ(tarta de queso)(5.00€)。

ええっ、昼からチーズケーキかいっ!!親いわく「仕方ないのよ~、この店の名物なんだから…。」だって。うまいうまいって食べてます。アタシなんか、いつも甘いもの、制限されてるのに…。なんて大人って勝手なのかしら…。それにしても、ここのチーズケーキの濃厚さといったら、これまで食べたことないなぁ~。プリンみたいな食感だし…。親は大満足の模様。アタシ、実はあまりプリンが好きじゃないので、このチーズケーキもあんまり…。

凝ったチーズケーキよりも、立ち飲みのおばちゃんが連れてた犬と戯れたい年頃のアタシ。


食後、モンテ・ウルグル(Monte Urgull)という小高い丘に登ることに…。

このどんよりとした天気でも、この景観。サンセバって、ほんとにキレイなところ。

お天気、急変。いきなり晴れてきました。これならビーチに行けるぞ!!

喜びの逆立ち練習。


丘を降りて、ビーチへ。

はしゃぎたい気持ちを抑えて…からの!?

逆立ちれんしゅーう。

今日もたっぷりビーチで遊んじゃいました。その間、父はビーチの人間観察。母はお買い物です。

さて、夕食もバル。ほんとに好きね~。

(「Bar Goiz Argi」 住所:Calle Fermin Calbeton 4, San Sebastian)

既に人でごった返してるよー。しかも、この店、狭いしテーブルがないから…。他のお店に行こぅ…。えーっ、もう入ってるー、親!!信じられなーい!!

店頭のモニターには日本語版のメニューも。

店員に番号を言えばよいシステムで、簡単オーダー。

エビの串焼き(brocheta de gambas)(2.50€)。

一本だけの注文でも、オーダーを受けてから焼いてくれる。素晴らしい!!ぷりぷりのエビに特製のソースがかかってる。このソース、ほんとに複雑な味で、作り手さんの努力を感じる…。でも、このパンは要らない、って親が言ってます。

レバーの串揚げ(brocheta de riñon)(2.50€)。

これもオーダーしてから揚げてくれます。父、大絶賛。スペイン料理に感動ってよりは、日本の立ち飲みの串揚げを思い出してる様子…。おいおい、ここは「ビスケー湾の真珠・サンセバ」だぞ~。

肉団子揚げ(bola de carne con pimientos)(1.80€)。


おー、これは子供にもいいぞ!日本のメンチカツを思う出す~。これも、アツアツで提供。

このお店、おススメの料理は全部、オーダー後に焼いたり揚げたりしてくれる。値段も手頃で、親も満足してます。でも、ピーク時に小さい子連れは、ちょっと危険かも…。とにかく狭いスペースにぎゅうぎゅう詰め。ワインを頭からかぶっちゃうかも。

親にとっては楽しいバルめぐり。アタシは疲れがピークに。ぐずり出したので、母に連れられ強制的に宿へ。父は夜のサンセバの町に消えて行きました…。おとーちゃーん!!

<父談>
一人でのバルめぐり。パルテ・ビエハ(Parte Vieja)と呼ばれる旧市街は、観光客であまりにもごった返しているので、注文するにも一苦労。他の客とぶつかりながらの飲食で、落ち着かず、疲労します。ここはひとつ、町の東側グロス地区(Gros)へ。事前にネットで調べておいた2軒に行くことに。

1軒目。「Bodega Donostiarra」(住所:Calle Peña y Goñi 13, San Sebastian)。

 グロス地区は旧市街と違って、バルが点々。工事中でわかりにくかったですが、なんとかお店に到着。程よい人の入りで入りやすかったです。

牛肉煮込み(carne cocida con tomate)。

ピンチョのサイズで頼むと、この量で2.00€。パンも付いてきます。これこそパンに合うピンチョNo.1です。濃厚なトマトソースがやわらかく煮込まれた牛肉とベストマッチ!

オイル・サーディン(sardinas)。

小ぶりのイワシのオリーブオイル漬け。これもピンチョのサイズで注文。1.85€という安さ。臭みゼロ。程よいしっとり感。缶詰のものとはわけが違います。

カウンターで立ち飲みをしていると、下の料理のオーダーがバンバン入るのを目撃。
リブロースの串焼き(brocheta de entrecot)。

うわー、なんじゃこれ~。肉もさることながら、垂れた肉汁を吸ったジャガイモも、またおいしそ~。でも、これ、一人じゃ絶対に食べきれん…。明日、家族で食べに来るぞー!「I'll be back !」

気づくと、お客のほとんどがスペイン語。たまたまかもしれませんが、外国人観光客はいなそうでした。テーブル席は満席でしたが、カウンターは程よく空いていて、非常に飲みやすい雰囲気。断然、気に入ってしまいました。

2軒目。「Bar Bergara」(住所:Calle General Artetxe 8, San Sebastián)

まだ11時だというのに、すでに閑散とした雰囲気。ピンチョスの品数も少なくなってました。まずはチャコリ(txakoli)を頼んで、一口。それから、この店のおすすめを聞いてみました。¿Qué me recomiendas?(ケ・メ・レコミエンダス?)

出されたのはこちら。一つを焼いて出してくれました。チャルーパ(txalupa)2.50€。
 
バスク語で小舟のことをチャルーパというそうで、このネーミングにしたそうです。こちらのピンチョスのコンクールで賞を受賞した一品だそうです。ビスケットのような土台にエビとキノコを和えたペーストをのせ、焼き上げてます。食感、味ともに申し分のない逸品です。赤ワインのほうがよかったか…。

11時半過ぎ。平日のグロス地区は、この時間ですでに空いているお店が少なかったです。仕方なく帰ることに。バルの密集度は旧市街に負けますが、落ち着いて飲むにはグロス地区はおススメです。明日は、家族を連れて、Bar Donostiarraへ再び!!

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