発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち… otro estanco 忍者ブログ

マドリッド在住者がスペイン生活の様々な情報を
発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…

otro estanco

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

電車とバスでピレネー・スキーへ1 ~ まずはサラゴサ ~

マドリッドに来て、早4ヶ月…。あー、もう年の瀬か…。今年はいろいろなことがあったなぁ~。年末ぐらい、思い出に浸りながら、ゆっくり過ごしたいなぁ~。なんて思ってたら、おいおいやめてくれよ~。ピレネーにスキーに行くなんて言い出したよ~、うちの親。まあ、スキーもやらないことはないけどさぁ~。電車とバスを乗り継いで、サラゴサ(Zaragoza)→リェイダ(Lleida)→ビエラ(Vielha)だって。スキー場はバケイラ・ベレット(Baqueira-Beret)って言うらしい。まあ、行ってみるか。

…というわけで、AVE(アベ:レンフェの高速鉄道)で1時間15分。サラゴサのデリシアス駅に到着。34番の市バスで街の中心に向かいます。電車の切符が安いからって、マドリッド6:20発の電車(25.10€)なんかに乗るから…、ほら、朝の8時前に到着しちゃったよ…。しかも、今日は日曜日。人っ子一人いないし、店も開いてないし…。路面電車があって、町並みはきれいだと思うけど…。
 

とりあえず、ホテルのチェクインは済ませて、街のシンボル、ピラール聖母教会へ。エブロ川のほうから見てみようかなぁ…。うーん、絵になるなあ…。
 

教会の正面に回ると、大きいベレンがありました。


ベレン(belén)っていうのは、写真みたいにイエス様の生誕を表現したクリスマスの飾りのこと。年末から1月の初め頃にかけて、どこでも見られるもの。家に置ける小さい模型から、こうやって屋外に設置される大きいものまで、サイズはいろいろ。でも、イエス様が生まれた馬小屋が必ずあります。


アウグストゥスの銅像だって。サラゴサのローマ時代の名前は「カエサル・アウグスタ」。皇帝だったこのおじちゃんが作った街なんだって。
 
うわー、ここを踏むと、このカエル、水を吐き出すぞっ!おもしろっ!!

 
  カラフルな壁も、おもしろいなぁ~。

 やっと、店が開いてきたぞ。博物館も開いたみたい。入ってみよう!

うわー。仮面!!(カエサルアウグスタ劇場(Teatro de Caesar Augusta)にて)

疲れたので、バルで一休み。このバル、なかなか歴史がありそうで、趣があるぞ。混んでるし…。タパスでも食べて、っと…。


そのあとは、やっぱりチュロス・コン・チョコラーテ(churros con chocolate)でしょ。
 
これはウマいっ!普通のチョコラーテよりもドロッとしていて粘りがあり、カリカリのチュロスによくからむっ!!マドリッドにある名店「サン・ヒネス」(San Ginés)よりも、こっちのほうが断然ウマいぞっ!!そのままでは濃厚で粘りがあるので、ホットミルクを頼んで薄めて飲み干します。こりゃー、サラゴサに来た甲斐があったわい。お店、紹介しておきまーす。

(「グラン・カフェ・サラゴサ」(Gran Café Zaragoza) 住所:Calle de Alfonso I, 25)

食後の運動。って、アタシは動いてないか…。ロバさん、頑張って!


サラゴサか…。子供のアタシにゃ、ちょっと見所に欠けたな…。でも、町並みは綺麗だし、乗らなかったけど、観覧車もあるし…。何より、おいしいチュロス、そしてロバさん。これで満足!(ちなみに、ロバさんは年末年始限定だと思います。)


(夜の町並み。AlfonsoⅠ通りからピラール聖母教会を望む。)

明日は、カタルーニャ州、リェイダ(Lleida)に向かいます。

拍手[0回]

PR

ドイツ人より勤勉なスペイン人!?

2014年1月22日

”20minutos”(情報源としている無料紙)記事のある見出しに目を疑いました。

「Un español trabaja de media 300 horas más al año que un alemán」

翻訳すれば、「スペイン人一人当たり、年間平均で300時間ドイツ人よりも多く働く」というものです。OECD(経済協力開発機構)が加盟国を対象に、その国の1年間の平均労働時間を調査しているもの結果を受けての記事です。

加盟国(34か国)の平均は1765時間で、主要な国のデータは、ドイツ1397時間、フランス1479時間、イギリス1654時間、スペイン1686時間、日本1745時間、アメリカ1790時間となっています。「最も勤勉なのはギリシア人で2034時間」という文面も見られます。

見出しでは、鬼の首でも取ったかのように「ドイツ人よりも300時間多く働く!」となっていて、何だか誇らしげな印象さえ受けます。私はこれまでいろいろな国の人と会ってきましたが、ドイツ人と言えば、すごく日本人と近い感覚を持っているといった印象です。つまり、ルールに厳格で勤勉なイメージ。ですので、鬼の首でも取ったかのように誇りたい気持ちもわかります。また、11時頃の朝食時間に加え、長い昼休みがあるスぺイン社会で、これほどの労働時間が確保されていることには驚きを禁じえず…。それで、この記事の見出しに目を疑ったというわけです。

ちなみに、「11時頃の朝食時間」と書きましたが、スペインの食事は5回あると言われるほど、ここの食事時間は日本人の感覚に合いません。朝の出勤や登校の前には、飲み物とクッキー(またはシリアルかヨーグルト)程度。当然それでは昼までもちませんので、11時頃にまた何かクッキーやパンの類(たぐい)を。14時は本格的な昼食で、重めの食事をとります。18時頃にはおやつ。そして、20時か21時頃に夕食です。この食事体系で、しっかりとした労働時間が確保されているわけですから、どういうからくりがあるのか、少し不思議に思います。
 
さて、この記事。最後まで読むと「裏」がありました。記事の最後のほうに「peor productividad」という小見出しがあります。これは、「劣る生産性」という意味です。要するに、働く時間の多さのわりには、生産性が良くないということ。ドイツの生産性が「87.1ポイント」なのに対して、スペインの生産性は「68.5ポイント」。つまり、ドイツ人は「少ない時間で大変効率のよい仕事のやり方」をしている。スペイン人はその逆ということになります。

この調査では、むしろ平均労働時間よりも、この生産性のほうが大切なような気がするのですが、この情報に割かれている記事面積は非常に小さく、先ほどの「鬼の首の見出し」のフォントが異様に大きいです。何だか、少しむなしい…。

というか、もしかすると、生産性などということは、最初からあまり問題視していないのかもしれません。

スペインで生活すると、スペイン人が「怠け者だ」などという印象は決して受けません。お店などでは、皆てきぱきと動いています。ただ、根本的に、「ビジネス上、売り手と顧客とは対等関係」「性格上、お話好き」など、この国特有の性質がありますので、生産性の追求にはそぐわないのではないでしょうか。顧客と対等関係では、なかなか効率の良いサービスも生まれにくいですし、お話好きとくれば、「対・顧客」にも「対・仕事仲間」にも、話す時間が長引きます。そのためか、買い物や手続きの際、「てきぱきと動いてくれているようなんだけど、なぜかすごく待たされる」といったことが多々あります。

日本の場合は、お客様を至上と考えるからこその「効率化」。しかし、スペインの場合、顧客は至上ではなく、自らが気持ちよく働くことも大事。つまり、それを重視するからこその「非効率化」なのではないでしょうか。「非効率化」を狙って働いているわけではないとは思いますが、結果的には、効率化の追求よりも、自らが思うもっと大事なものに向かって進んでいるのではないでしょうか、この国は…。

効率化こそが大事なのか、またはそれ以外に大事なものを追求するべきなのか。この記事から、このようなことを考えた次第です…。

拍手[0回]

<続々>ストリート・ミュージシャンにオーディション!?

2014年1月30日

このニュースのシリーズ…。<続>で終わったかと思いましたが、また新聞(″20minutos"という無料紙)に出てきましたので、ご報告いたします。見出しは…

「El Ayuntamiento de Madrid hará en el futuro más "casting" de músicos callejeros」
(マドリッド市議会、今後、更なるストリート・ミュージシャンの「選考」を実施)


ここに至る経緯は、以下のようなものでした。

・マドリッド市が、2013年の年末に、ストリート・ミュージシャンに対してオーディションを行
 い、合否を判定し、通りで演奏する許可を出すことを発表。
・審査の基準は、その技術、そして迷惑度合いから総合的に判断。
・通りのでのパフォーマンス規定として、「他のミュージシャンとの間隔を最低75mは保つこ
 と」「シエスタの時間帯(15~17時)は演奏をしないこと」「夜は22時(6~9月は23時)ま
 でとすること」「6m幅以下の通り、住居の入口では演奏してはいけない」を遵守する。
・このオーディションに対し、最終的に460人の参加があり、318人が合格、142人が不合格と
 なった。
 
さて、今回の記事では、マドリッド市の市議会議員が以下のように述べているとあります。

 ・今回のストリート・ミュージシャン試験は、ミュージシャンたちの立場を高めるものだっ
  た。
 ・同時に、市民の平穏も確保できるようになった。
 ・今後も続けていくべきものだ。

これに対し、野党(社会労働党)議員からの反対意見として…

 ・この選考は失敗。
 ・馬鹿げた状況を生み出す。
 ・不合格者には、プロのミュージシャンも含まれている。
 
 ・選考はしっかりと準備されたものではなく、欠陥だらけ。合否を分ける明確な基準がない。
 ・音楽に対する冒涜(ぼうとく)。
 ・新たなミュージシャンを受け入れてくれるよう計画の見直しを要望。

批判の内容を記事に出てくる順番に箇条書きにしてみましたが、主張が非常にわかりにくくなっています。一見すると、オーディションの廃止を求めているようですが、私なりの解釈では、最後の主張を尊重して、選考基準の透明化と見直しを要求しているのだと思います。いずれにしても、ストリート・ミュージシャン大国ならではの議論。今後も続いていくものと思われます。

拍手[0回]

電車とバスでピレネー・スキーへ2 ~ お次はリェイダ ~

サラゴサからAVE(Renfeの高速鉄道)で約1時間、カタルーニャ州リェイダに到着です。子供には、この程度の所要時間だと助かるわぁ~。この町がカタルーニャ・ピレネーの入口か~。

おっ、ツーリスト・インフォメーション!スペインでは、駅前にツーリスト・インフォメーションがあることは珍しいですが、ここリェイダの駅前にはありました。地図を入手して、いざ中心地へ。徒歩10分程度で町の中心サン・ホアン広場(Plaza de Sant Joan)に到着です。

ホテル「Hostal Mundial」に到着。広場に面した部屋で、見晴らしは最高!クリスマスのシーズンだから、スケートリンクがっ!後でやらせて~!

さてと、まずは昼食だ~!でも、ここリェイダ。レストランも少ないし、バル街のようなものも見当たらず…。やっと見つけたレストランへ。


ここの定食(Menú del día)、いいぞ!マドリッドで、普通、定食って言ったら、あまりおいしくないパンが1つ付いてくるだけだけど、ここのは違う。香ばしいパンがたくさん付いてきます。サラミと一緒に食べたり、ニンニクとトマトをすり込んで食べたり…。そのパンにオリーブオイルを付けたら、もう最高です!サラダも新鮮だし、メインの肉料理もおいしいし、ワインもコップじゃなくてボトル一本です(もちろんアタシはオレンジジュースだけど)。これで一人12€はお得だよ。お店、紹介しておきます。

(レストラン「El Galeo」 住所:Calle Anselm Clave,17,Lleida ちなみに、スキーの帰りもリェイダを経由しましたが、またここに来てしまいました。)

さて、町を散策。丘の上のほうに高い塔が見えるぞ。行って見るか。うあー、でも、あの丘、けっこう高いから、行くの大変そう。しかし、…。
 
サン・ホアン広場の裏手にビル!?いや、このビルみたいなのが、丘へつないでくれるエレベーターなのです。塔のふもとまでGO!
 
(Castillo del Rey: La Suda 王城:ラ・スダ)

いやー、ただの塔だと思ったら、お城でした。元はアラブ人がこの土地を征服していた時代に建てたんだって。でも、歴代のカトリック王たちに修復されながら、13世紀に今の形に。今日は、残念ながら休館日で入れず…。でも、外からでもムデハル様式(イスラムとキリスト建築様式の混合様式)の素晴しさが垣間見れて、よかった…って、親が言ってました。


アタシは、お城より、変わった形の石拾いに夢中です。

さて、お城の散策も終わり、やっと私の楽しい時間。初めてのアイススケートでーす。
 
 うーん、最初はスキーよりも難しく感じる!けど、楽しい!!

いよいよ、明日はスキー場のある村、ビエラ(Vielha)。山道をバスで3時間以上…。こりゃ~、体にこたえるわ…。

拍手[0回]

電車とバスでピレネー・スキーへ3 ~ビエージャ/バケイラ・ベレット~

リィエイダのバスターミナルを10時15分のバス(13.71€)でしゅっぱ~つ。ピレネー山脈にたたずむ町、ビエージャ(Vielha)へ向かいます。予定では2時間半で到着のはずが、なぜか3時間半もかかりました(涙)。疲れたけど、なんとか到着!

ヨーロッパの田舎町に来たな~って感じ。でも、今日は大晦日。スキー客で賑わっています。

町の中心、スペイン広場にある教会。中にも入れますよ~。

アタシたちのホテル(Husa Tuca)は、ここから15分くらい歩いたところにあるベトレン(Betren)という村にあります。今日はスキーをせず、明日に備えてのんびりと過ごしま~す。

ホテルのレストランで夕食、と思ったら、なんと予約でいっぱい!!レストランに入れませんでした…(涙)。しかたなく町に出たものの、今日は大晦日。やっているレストランも少なく…。おっ、開いてる店、発見!中国人がやっているレストランでした。さすが、旧暦の正月を祝う中国人。新暦の大晦日もおかまいなしです(謝謝)。メニューを見てみよう…、おおっ!!「パパイヤのサラダ」だって!?シャレたものがあるじゃん!!いやー、楽しみ!
 
おー、おっ洒落ー。ぱくっ!うーん、なんか違うな~。何が違うんだろう…?そっか、これ、完全に熟しきったパパイヤなんだ。普通のって、熟してないパパイヤを使うんだよなー。だから、「青パパイヤサラダ」って言うんだよ。でも、これ、「熟パパイヤサラダ」じゃん! あれっ!?メニューのどこにも「青パパイヤ」って書いてない…。じゃあ、これはこれで、正しいのかぁ~。うーん、2013年、最後の食事は「熟パパイヤサラダ」でした…。でも、ここの店の中国人。とてもフレンドリーでよかったでーす。お客はみな、常連のスペイン人でした。

さあ、新年あけおめ!さっそくゲレンデに向かいます。ホテルからバケイラ・ベレット(Baqueira Beret)スキー場までは、10kmほど。無料のシャトルバスでアクセスできます。事前にホテルに申し込んでおかなくちゃいけないんだけどね。

ゲレンデに到着。いきなりゴンドラが出ています。
 
下のペンション街から直接乗り込める仕組み。おー、画期的ー!

下から来たゴンドラが、この駅を経由してさらに上へ向かいます。さっ、アタシたちも乗り込みましょ!!
 
天気も最高!景色も最高!!滑るわよ~っ!!
 
それーっ!おとうちゃーん、待ってー!

それにしても、スケールが違うわぃ。いつも滑ってる草津スキー場とはケタ違い(当たり前かっ?)。それぞれのゲレンデが広いから、どこでも自由に滑れる。ただ、初級のコースが少なすぎるわぃ!親いわく「ゲレンデ広くて最高!雪質もOK!」らしい…。でも、アタシには草津かなぁ…。

あー、そろそろ疲れたなぁ~。ちゃんと滑らないと、お昼ご飯、食べさせないとか言うし…。厳しぃ~!

 あるあるっ、これ!ヨーロッパっぽいじゃん!おとうちゃん、すでにくつろいでます。

お次はビールかいっ!!やりたい放題だなぁ、あんたも…。

さて、楽しみのお昼ごはん!お、けっこうおしゃれなとこに入るね~。

(「カフェテリア1800」にある「グリルレストラン5j」)

マドリッドにも店舗がある有名店。「5j(シンコ・ホタス)」って言えば、スペインでも指折りの生ハムブランド…。この黒い物体、モルシージャ(morcilla)っていうんだって。「血入り」のソーセージだから、こんな色なんだって。でも、色とはうらはらに、おいしいわ、これ。野菜の串焼きもちょうどいい焼き具合。さすがは5j。

いやー、このスキー場、アタシには広すぎるわ。親は大満足の様子だけど…。

(2日間スキーを楽しみ、帰路です)

ここの町並みはとてもきれい。石造りの家々がのどかな感じ。スキーはきつかったけど、年末年始、リフレッシュできました。さて、明日はまたリェイダに戻りまーす。最後にベトレンの写真をどうぞ。

    (朽ちた教会)

      (ベトレンの町並み)

拍手[0回]

プロフィール

HN:
anonimo
性別:
非公開

P R

Copyright ©  -- otro estanco --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]