セビーリャ2日目。今日の午前中は、コリア・デル・リオ(Coria del Río)っていう町に行くんだって。「何があるの?」って聞くと、「特に何もないよ」と親。「じゃあ、どうして行くの?」とさらに質問。親いわく、400年前に日本人で初めて支倉常長(はせくらつねなが)っていう人がスペインに来て、その場所に滞在したんだって。その人の銅像があるから見に行くとか…。「えっ、それだけのために行くの!?」
<参考情報>
今年2014年は日本とスペインの交流が始まって400年目。「日西交流400周年」という名の下に、スペイン各地でいろいろなイベントが行われています。
時は17世紀初頭の1613年10月。徳川幕府屈指の外様大名伊達正宗は、スペイン国王とローマ教皇に謁見することを目的に(メキシコとの直接外交を取り付けるという、徳川幕府には言えない裏の目的もあったそうですが)、支倉常長を長とする「慶長遣欧使節団」を派遣しました。メキシコのアカプルコに到着後、中米を抜けて、今度は大西洋へ。1614年10月にスペイン南部のサンルーカル・デ・バラメダ(Sanlúcar de Barrameda)という港町に到着。グアダルキビル川を上ってコリア・デル・リオにたどり着きました。ここに関税があったためにすぐには行動できず、しばらくここに滞在。その後、北上を続け、時のスペイン国王に謁見したということです。
実はこのとき、7名前後の日本人がこのコリア・デル・リオに居残り、この地で生涯を終えたと言われています。そのためか、今でもこの人口3万人ほどの小さな町には、約600人ものスペイン人がハポン(Japón:スペイン語で「日本」)という姓を持っているということです。
※「スペイン広報88/2013年夏号」(日西商工会議所)p.4~11を参考にさせていただきました。
さて、日本人のおじさんの銅像を見に行くためだけに、どうしてセビーリャから12キロも離れた小さな町まで行くのか納得できないまま、バスに乗車です。
セビーリャのバスターミナル。142‐Bのバスで行きます。
さて、コリア・デル・リオの町に到着。距離は大したことないのに、50分くらいかかっちゃった。
教会を望む町並み。いたって普通です。
市庁舎です。ここの一階の受付で地図をもらいました。やはり親日的。快く対応してくれました。
市庁舎の入り口にこんなものが。2013年6月に日本の皇太子がここを訪れたことを記念する銘文です。感激…!
通りにもこんなものがっ!さすが「日西交流400周年」。
さて、支倉のおじちゃんのいるカルロス・デ・メサ公園にとうちゃ~く。
おっ!公園の表示にも日本語がっ!!
あっ!支倉のおじちゃんだ!!勇ましい後ろ姿にうっとり♥
見て、大志を内に秘めたこの表情。
こうやって、グアダルキビル川のほとりに佇(たたず)んでいます。
アタシも川を見つめ…。いつのまにかお花摘みに夢中。
気がつくと、親、「いやー、
はせくらつねながに思いを
はせたわぁ~」と、こればっかり言っています。ただこのダジャレが言いたいがために、ここへ来たみたいです…。
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