2014年2月3日の”20minutos”(情報源としている無料紙)で見つけた記事です。
「La reina cobra 131.739 euros al año; y Letizia, 102.464」
翻訳すれば、「レイナは年間131,739ユーロ、レティシアは102,464ユーロ」となります。レイナはレイナ・ソフィア王妃のことで、レティシアはレティシア・オルティス王太子妃のこと。つまり、この記事は、スペイン王室の給与のこと。(ちなみに、スペイン語では、「.」は小数点ではなく単位の区切りとして使われます。小数点は「,」で表します。)
日本では、国庫から皇族へ支払われるお金は給与とは呼ばす、内廷費と呼ばれ、年間3億2400万円と決められているそうですが、このような話題が新聞の一面に出てくることはあまりありません。
さて、スペインでは、王室一人一人に支払われる給与(sueldo)が新聞の一面にデカデカと掲載されております。
フアン・カルロス国王 292,752€(日本円でざっと計算して4000万円強)
レイナ・ソフィア王妃 131,736€
フェリーペ王太子 146.376€
レティシア王太子妃 102.464€
エレーナ王女 25,000€
クリスティーナ王女 0€
これらの数字に特に驚きはありませんが、記事には、さらに詳しく王室総費用とそれに占める王室各個人の給与割合などが細かく分析されいたので、「へー、ここまで詳細に公表しているのか」と感心した、ただそれだけです。
ちなみに、クリスティーナ王女ですが、夫(イニャキ・ウルダンガリン)の仕事の関係(テレフォニカの北米及び南米の広報担当取締役)でアメリカに在住しています。スペイン国庫からは何ももらっておらず、感心するのですが…。しかし、昨年より、夫のイニャキが非営利団体の公的資金を私的に流用した事件で容疑者となっていて、この事件にからみ、クリスティナ王女にも共謀した疑いが出てきました。そのため、スペイン検察はクリスティナ王女にも裁判所への出廷を命じました。王家が裁判所に出廷するなんて、さすがはスペイン。意外とルールにはシビア。不正を上層部でもみ消したりは致しません。
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