発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…
マドリッド在住者がスペイン生活の様々な情報を
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スペインの優雅な旅に欠かせないのが、レンフェ(Renfe:スペインの国鉄)の高速鉄道AVE(アベ)での移動です。バスよりも高くつきますが、主要都市に、早く快適に移動したい時には大変便利です。しかも、ネットで前もって切符を買っておけば、日本の新幹線よりは断然安く利用できます。ここでは、3人または4人でチケットを購入する場合の、よりお得な方法を紹介します。
レンフェのチケット購入サイトで出発地、目的地、日付をすると下のような検索結果が表示されます。
ここでは、マドリッドからセビーリャまでの利用可能な列車3本が表示されています。(便宜上、エコノミー席(turista)のみを抜粋しています。)左から、利用可能な列車番号、出発時間、到着時間、所要時間、そして一番右側に料金が表示されています。記号の意味は、以下の通りです。
4M=4mesas:4人掛けのテーブル席。変更不可。キャンセル料50%。
P =Promo:プロモーション価格の席。座席指定なし。変更不可。キャンセル不可。
P+=Promo+:プロモーションプラス価格の席。座席指定可能。変更料20%。キャンセル料
30%。
F =Flexible:フレキシブル価格の席。変更料なし。キャンセル料5%。
価格を見ておわかりのように、「4M」が最も安い料金になっています。ですので、これを買えば、より経済的にアベを利用できるということになります。が、ここで注意が必要です。
「4M」の場合、表示されている価格は1人分の料金なのですが、これを購入する際には、4席まとめて購入しなければならないのです。つまり、一番目の列車の例で言えば、1人だろうが2人だろうが、これを購入するなら91.40€(22.85×4)を支払わなければならないということです。
ただ、ものは考えようです。1人で購入する場合は、さすがに高くつきます。しかし、2人であれば、91.40€をシェアーして、1人あたり45.70€で4人用のテーブル席を広々と使うことができるのです。3人いれば1人あたり30.47€です。これなら、3人分の「P」の席を買うよりも、値段的にもスペース的にも、断然お得ということになります。4人いれば…、もう説明の必要はありませんね。
しかも、4人席は向かい合わせなので、楽しく旅ができます。通常の座席は、日本の新幹線のように席を反転させて向かい合わせにはできません。
(「4M」の席。編み物、お絵かき、おにぎり。なんでもアリです。)
レンフェのサイトにて、「4M」で購入の手続きを進めていくと、4人分のデータ入力+購入者のデータ入力を求められます(求められず、購入者のみの入力で大丈夫な場合もあります)。しかし、その際でも、例えば3人で利用予定の場合には、架空の人物名を一人入力しておけば大丈夫です。それぞれの利用者の電話番号(またはメールアドレス)の入力も求められますが、全員同じ電話番号にしても大丈夫です。
ここまでは、名前と連絡先以外は必須項目ではないので、その他の余計な情報(NIEの番号など)を入力する必要はありません。ただし、一番最後に、購入者1名のデータを入力しますが、ここでは、NIEまたはパスポートの番号や現住所など、正確な情報を漏れなく入力せねばなりません。
さて、購入が完了すると、即座にバウチャーチケットがメールで送られてきます。「4M」の席を購入した場合は4枚のバウチャーが送られてきます。私の場合、3人の旅行でしたが、一応4枚をプリントアウトして持って行きました。しかし、乗車の際には、3人分のバウチャーしかチェックをしません。また、となりの家族も3人で同じような買い方をしていました。3人以上であればこのような購入の仕方が一般的なのだと思います。
以上、3人または4人であれば、断然お得な列車チケットの購入方法でした。
ちなみに、旅行中など、どうしてもバウチャーのプリントアウトができない状況が生じます。その場合は、スマホやPCに保存したバウチャーを検札の際に見せるというやり方も考えられます。実際に、スマホの画面を提示して通過している乗客を見たことがあります。しかし、私の場合、スマホがないので、ノートPCにバウチャーをダウンロードしておいて、検札時にパソコンを開いて見せたところ、「プリントする必要がある」と言われました(バルセロナのサンツ駅でAVEに乗る際のことです)。ただ、検札のすぐ脇に、発券をしてくれるカウンターがあったので、そこでPC画面を見せ、即座に乗車券を発行してくれました。おそらく、切符番号(número billete)または予約時のカード番号(T.C.)が分かれば、すぐに発券できるシステムなのだと思います。
さて、コリア・デル・リオから午後2時にはセビーリャに戻ってきました。親いわく、2時にレストランを予約してるから。楽しみ~。
お昼はここ。スペイン人の友達のお墨付きなんだって。
(レストラン「Casa Joaquín Márquez」 住所:Calle Felipe II, 8, Sevilla)
まずは、本日の煮込み(guiso del día)から賞味。
ジャガイモをシーフードとともにじっくり煮込んであります。海鮮の香りが程よく、絶妙な味のバランス!子供にも食べやすいぞ!
お次は、サルモレホ(salmorejo)。
コルドバの名物料理でトマトの冷製スープなんだけど、スペイン人の友達は「ここのサルモレホは絶対に食べとけっ!」と…。確かにスープっていう感じじゃなくって、独特。さらさらと飲むんじゃなくて、完熟トマトの濃厚なディップっていう感じ。でも、ニンニクがきいてて、子供にはちょっとなぁ…。親いわく、こんな濃厚なサルモレホは食べたことがない、と…。さらには、濃厚なトマトの味わいとニンニクの引き締め感。それにビネガーのさわやかさが絶妙なハーモニーを奏でている、と…。これをパンに付けてもいいんだけど、もっとおいしいのは、パデビ(padevi)っていうウエルバ地方のおせんべいでいただくのが最高、らしい…。
白ワインとサルモレホ on パデビ…。あんたもホント、好きねぇ~。
注文もしていないのに、フルーツのリキュールがでてきたぞ~!この店を紹介してくれたスペイン人の友人が粋な計らいをしてくれたようです…。アタシには関係ないんだけど…。親は大感激。ソブレメサ(sobremesa)とシャレこんでます…。ちなみに、ソブレメサっていうのは、スペインの食習慣の一つで、食後の時間を、このようなお酒を飲みながら、ゆっくりとおしゃべりを楽しむことなんです。
こうやってセビーリャの午後はゆっくり過ぎていきました。いよいよ明日からはレンタカーを借りてセビーリャを出発。「田舎のおうちに泊まるぞ!」と、親。楽しみ~っ!
さて、今日はセビーリャでレンタカーを借りて、ウエルバ県(Huelva)のコルテガナ(Cortegana)へ。ここで、田舎の家(casa rural)に2泊するんだって。動物もたくさんいるらしい。楽しみ~!(場所の詳細は「3日目」の記事の最後に掲載しま~す。)
セビーリャからコルテガナまでは車で3時間くらい。こっちのレンタカー、カーナビは標準装備されていないの。1日10€もかかるんだって。親、カーナビは高いからという理由でつけなかったんだって。代わりにロードマップを持参してきました。親、超アナログ人間です。
バスや電車と違って、リラックス。こんな感じで朝から寝ちゃいました。
さて、少し道に迷ったけど、近くから農場のオーナーさんに電話したら、道を教えてくれました。だいたい予定通りに農家に到着です。
この門から入ります。
入ってさらに進むとアタシたちの泊まる家が!!広い敷地に石造りの一軒家。まさにスペインの田舎の家!!
暖炉のある居間。
広々として清潔な寝室。
あちゃ~。もうビールですか。「ママ!!おとうちゃん、もうビール飲んで…。」
「アンタもかいっ!!」ホントに好きね~。オーナーのローラさんが、後で農作業やるから手伝いに来てって言ってたじゃん!大丈夫か~?
さて、少し休んで午後6時。ローラさんと農作業手伝うって約束しちゃったから、行かなくちゃ。向かいの農場に住んでいるから、勝手に門を開けて入って来てだって。
この門を開けて入ります。農場は広くって、ローラさんの家までは敷地内を10分くらい歩きます。途中でイベリコ豚が出て来ても、驚かないでねって。ホント~?
どんぐりの林の中にイベリコ豚ちゃんの姿が!!うわっ、みんなこっちに近づいてきちゃった。アタシ、苦手なんだからっ!あっち、行って!!あとはビデオ撮影をしたので写真はありませんが、イベリコ豚の群れに取り囲まれました。アタシは怖かった~。でも、親は楽しんでいました。こうやって野原(dehesa)を歩き回ってるんだから、そりゃー、健康でおいしい豚になるよなぁ~。
さて、ローラさんの指導のもと、まずは新鮮な草集め。農場にいる動物たちのエサになります。
えいっ!青々とした草って、結構重いのね。
まずは、ロバのピコン(Picon)にエサやり。子供時、真っ黒けっけだったからpicon(炭っころ)って付けたんだって。草をおいしそうにほうばってます。
次は、ヤギさんたちのためにエサ場に草を置きます。後で、食べてね~。
お次は、卵集め。うーん、新鮮な卵がいっぱーい。もちろん、農場を自由に駆け回っているにわとりたちの卵です。
結局、取った卵、労働の報酬だって全部もらっちゃいました。畑に生えてたパクチーも一緒に。
お礼にニワトリたちにエサやり。たくさんお食べ~!
農場って、ホントにいろいろな仕事があるんだなぁ~。ローラさんの働きぶりに感服です。とりあえず、これで今日は終了。家でゆっくり休もうっと。
農場の周辺には何もありません。来る途中のスーパーで買ってきた材料と今日くれた卵を使って自炊です。
今日、取ったばかりの卵。黄身の濃さと弾力が違います。最高にうま~い!!
親いわく、「今日は冷えたロゼがいい」らしいです。勝手にしてください。
マドリッドと違って、外は一面真っ暗。弱い外灯のあかりが、すごく明るく感じます。星が綺麗だろうな~。
ファームステイ初日にして、いろいろと経験させてもらいました。明日はロバに乗せてくれるって。楽しみ~!