さて、お気に入りのサンセバも、丸1日遊べるのは今日が最後。でも、やっぱり朝は天気がすぐれません…。
ビーチはおあずけか…。
天気の回復を待つ間、サンセバ出身の彫刻家エドゥアルド・チリダの作品『風の櫛(くし)』を見に。
あーあ、チリダのおじさん、あんなとこに金属の塊くっつけちゃって…。何を表現したかったんだろう…?6歳のアタシには、まだ想像に及びません…。
町の中心に帰ると、もうお昼時間近。すでに父の頭の中には、行くべきお店が決定しているようです。当然、父がゆうべ一人で行った「Bodega Donostiarra」でございます。
足早に入店。すでにテーブル席は満席…。しかたなく、カウンターでテーブルが空くのを待つことに。
その間、当然、ピンチョスをオーダー。ゆうべ食べたというオイル・サーディンから始まって…。
次は、メルルーサのフリッター(merluza rebozada)2.50€。
フワフワの白身魚。おいしいけど、揚げたてじゃないのが残念。
お次は、牛の胃袋煮込み(callos)2.00€。
マドリッドでもお馴染みのcallos。でも、子供のアタシは当然、苦手だよ。親いわく、ココのは上品でおいしいと…。でも、ちょっとパンチが足りないって言ってる。何、「パンチ」って?子供のアタシにはさっぱり…。
さて、父念願のあれを注文。待つこと10分。やってきました!!
リブロースの串焼き(brocheta de entrecot)16.65€。
見て、この演出。肉汁をたっぷり吸ったジャガ君がおいしそう。
うーん、肉を食べてるっていう満足感はあり!でも、少し肉がかたいなぁ…。ジャガ君は最高なんだけど…。ホントにおいしいお肉を食べたい人にはあんまりおすすめではないけど、この迫力と演出があるから、楽しめる料理です。ちなみに、串焼きは、このほかにもタコの串焼き(brocheta de pulpo)とエビの串焼き(brocheta de gambas)もあるんだよ。
よく見ると、どこのお客さんもトルティーリャをオーダーしてる。きっとここの名物なんだよ。ねえ、頼もうよ!!
トルティーリャ(tortilla)2.00€。
これは絶対におススメ。オーダーしてから焼いてくれるの。しかも、普通のトルティーリャと違って、薄焼きで大きすぎないサイズ。一人でも食べられそう。
ジューシーに仕上がってます。こりゃー、子供のアタシにもうれしい限り。2.00€という破格の安さも魅力ね。
さて、食後は…。散髪でもしよっと。
前髪と後ろ髪を少々カット。
待つ父親は、シーサイド・ベンチで居眠り。
後ろからおどかしにかかるアタシ。
キレイな海を見ながらのメリーゴーランド。なぜか、黒い馬を選んじゃったアタシ。
アタシの中では、世界一優美なメリーゴーランドに認定されてます。
路上での人形劇に夢中。
イノシシ君が醜い自分に嫌気がさして、神様に、ほかの動物たちのステキな部分をくれるようお願い。ライオンの立派なたてがみ、お魚のきれいな色、キリンのすらっとした首など…。
でも、実際に願いがかなうと、こんなへんてこな姿に…。元の自分が良かったと、後悔をするお話でした。この世に生を受けたもの、何でも自分にしかない特性があるんだなぁ…。勉強になったわぁ…。
さて、気が付くと天気は回復。やったー、ビーチだ!!
お約束の逆立ち練習。
えいっ!!
バキっ!ドテっ!
うへー、腰を強打。
存分にビーチを満喫。夕食は軽めにすることに。明るくて子供でも入りやすいバルをチョイス。
「Beti Jai Berria」(住所:Fermín Calbetón 22, San Sebastián)
ムール貝のエスカベーチェ(mejillones en escabeche)4.50€
カタクチイワシの酢漬け(boquerones en vinagre)7.50€
2つとも、缶を器にしておしゃれ…、らしい。少し高めだけどおいしいと、親。アタシにはちょっとなぁ…。
「じゃあ好きなものを取ってこい」と言われたので…。
どこのバルにでもあるエビ・カニ・マヨ的なもの。「単にマヨネーズをなめたいだけだろ」と、怪しまれるアタシ。その通り…。
美食の町・サンセバ。「子どもスペイン」ってカテゴリーなのに、完全に食のブログみたいになっちゃった。でも、工夫を凝らしたピンチョスも、6歳のアタシにはまだ早いわぃ。バルめぐりより、水族館、メリーゴーランド、そしてきれいなビーチが楽しいサンセバでした。
旧市街のバル街。
あっ、あの親子、おそろいの服だよ。白い上下に赤い腰巻、それに赤い布を首に巻いてる。親いわく、あれはパンプローナっていうところでやっているサンフェルミン祭の衣装なんだって。牛を追っかけるお祭りなんだって。へー、牛を追っかけるのか…。
アタシ「行ってみたいね、パンプローナ…。」
父 「行くよ、あした。」
アタシ「ええっ!行くの!?」
げっ、アンタ、いつの間に!!行く気満々じゃん!!
というわけで、明日は「牛追い祭り」真っ只中のパンプローナに向かいます。
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