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スペイン北の旅 ~ 北部の至宝・サンセバスティアンへ再び3 ~

さて、お気に入りのサンセバも、丸1日遊べるのは今日が最後。でも、やっぱり朝は天気がすぐれません…。

ビーチはおあずけか…。
 

天気の回復を待つ間、サンセバ出身の彫刻家エドゥアルド・チリダの作品『風の櫛(くし)』を見に。

あーあ、チリダのおじさん、あんなとこに金属の塊くっつけちゃって…。何を表現したかったんだろう…?6歳のアタシには、まだ想像に及びません…。


町の中心に帰ると、もうお昼時間近。すでに父の頭の中には、行くべきお店が決定しているようです。当然、父がゆうべ一人で行った「Bodega Donostiarra」でございます。
 
足早に入店。すでにテーブル席は満席…。しかたなく、カウンターでテーブルが空くのを待つことに。

その間、当然、ピンチョスをオーダー。ゆうべ食べたというオイル・サーディンから始まって…。

次は、メルルーサのフリッター(merluza rebozada)2.50€。

フワフワの白身魚。おいしいけど、揚げたてじゃないのが残念。

お次は、牛の胃袋煮込み(callos)2.00€。
 
マドリッドでもお馴染みのcallos。でも、子供のアタシは当然、苦手だよ。親いわく、ココのは上品でおいしいと…。でも、ちょっとパンチが足りないって言ってる。何、「パンチ」って?子供のアタシにはさっぱり…。

さて、父念願のあれを注文。待つこと10分。やってきました!!

リブロースの串焼き(brocheta de entrecot)16.65€。 
 
見て、この演出。肉汁をたっぷり吸ったジャガ君がおいしそう。

うーん、肉を食べてるっていう満足感はあり!でも、少し肉がかたいなぁ…。ジャガ君は最高なんだけど…。ホントにおいしいお肉を食べたい人にはあんまりおすすめではないけど、この迫力と演出があるから、楽しめる料理です。ちなみに、串焼きは、このほかにもタコの串焼き(brocheta de pulpo)とエビの串焼き(brocheta de gambas)もあるんだよ。

よく見ると、どこのお客さんもトルティーリャをオーダーしてる。きっとここの名物なんだよ。ねえ、頼もうよ!!

トルティーリャ(tortilla)2.00€。

これは絶対におススメ。オーダーしてから焼いてくれるの。しかも、普通のトルティーリャと違って、薄焼きで大きすぎないサイズ。一人でも食べられそう。

ジューシーに仕上がってます。こりゃー、子供のアタシにもうれしい限り。2.00€という破格の安さも魅力ね。
 
さて、食後は…。散髪でもしよっと。

前髪と後ろ髪を少々カット。

待つ父親は、シーサイド・ベンチで居眠り。

後ろからおどかしにかかるアタシ。

キレイな海を見ながらのメリーゴーランド。なぜか、黒い馬を選んじゃったアタシ。
 
アタシの中では、世界一優美なメリーゴーランドに認定されてます。

路上での人形劇に夢中。

イノシシ君が醜い自分に嫌気がさして、神様に、ほかの動物たちのステキな部分をくれるようお願い。ライオンの立派なたてがみ、お魚のきれいな色、キリンのすらっとした首など…。

でも、実際に願いがかなうと、こんなへんてこな姿に…。元の自分が良かったと、後悔をするお話でした。この世に生を受けたもの、何でも自分にしかない特性があるんだなぁ…。勉強になったわぁ…。

さて、気が付くと天気は回復。やったー、ビーチだ!!


お約束の逆立ち練習。

えいっ!!

バキっ!ドテっ!

うへー、腰を強打。

存分にビーチを満喫。夕食は軽めにすることに。明るくて子供でも入りやすいバルをチョイス。

「Beti Jai Berria」(住所:Fermín Calbetón 22, San Sebastián)
 
ムール貝のエスカベーチェ(mejillones en escabeche)4.50€


カタクチイワシの酢漬け(boquerones en vinagre)7.50€

2つとも、缶を器にしておしゃれ…、らしい。少し高めだけどおいしいと、親。アタシにはちょっとなぁ…。

「じゃあ好きなものを取ってこい」と言われたので…。
 
どこのバルにでもあるエビ・カニ・マヨ的なもの。「単にマヨネーズをなめたいだけだろ」と、怪しまれるアタシ。その通り…。

美食の町・サンセバ。「子どもスペイン」ってカテゴリーなのに、完全に食のブログみたいになっちゃった。でも、工夫を凝らしたピンチョスも、6歳のアタシにはまだ早いわぃ。バルめぐりより、水族館、メリーゴーランド、そしてきれいなビーチが楽しいサンセバでした。

旧市街のバル街。

あっ、あの親子、おそろいの服だよ。白い上下に赤い腰巻、それに赤い布を首に巻いてる。親いわく、あれはパンプローナっていうところでやっているサンフェルミン祭の衣装なんだって。牛を追っかけるお祭りなんだって。へー、牛を追っかけるのか…。

アタシ「行ってみたいね、パンプローナ…。」
父  「行くよ、あした。」
アタシ「ええっ!行くの!?」
 
げっ、アンタ、いつの間に!!行く気満々じゃん!!
 
 というわけで、明日は「牛追い祭り」真っ只中のパンプローナに向かいます。

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スペイン北の旅 ~ 牛を追ってパンプローナへ ~

バルめぐりと浜遊びに明け暮れたサン・セバスティアン。次は、パンプローナ。何やら「人々が熱狂の中、牛を追いかけるお祭り」を見に行くんだって。毎年7月6日から14日まで、たっぷり9日間も、パンプローナの町はどんちゃん騒ぎなんだとか…。「牛追い」を含めたお祭り全体を「サン・フェルミン祭」って言うんだって。

バスで二時間弱、パンプローナのバスターミナルに到着で~す。ホテルに行ってから、さっそく市内に…。も~う、少しは休ませてよ~。親いわく、ここパンプローナでは1泊しかしないらしい。だから時間がない。なんでかって言うと、ホテルがすんごく高いから、しかたなく1泊にしたんだって。現に、アタシたちの取ったオスタルは普段は30~40€くらい。でも、この時期は103€です。こんなとこに2泊も3泊もできましぇーん(涙)。

市内バスの車内。

この時期はバスの運ちゃんも白と赤の衣装です。

洋服屋のショーウインドー。
  
衣装は現地調達もできるんだ。全部そろえても20€くらいで済みそう。にしても、マネキンがあまりにスタイリッシュ…。衣装とポーズのギャップがたまりませ~ん。
 
闘牛場付近へ。人たちが、闘牛が始まるのを飲みながら待ってます。基本、みな、酔っ払い。

「牛追い」は、スペイン語で"encierro"(エンシエロ:囲い込み)。朝8時に雄牛が町に放たれて、それを人間が闘牛場の中へ囲い込む…。だからこの名前なんだって。闘牛場に導かれた牛たちは、今度は夕方の闘牛に登場。ここにいる人たちは、その開始を待っているんです。

繁華街のお店は、サン・フェルミン祭のグッツだらけ。

アタシも首に巻くハンカチ(pañuelo)と腰巻(faja)だけでも買っとこ。

壁にこんな標識が…。

いったい何を意味すんのかなぁ…。

こんな張り紙も。

「バルコニー貸します。朝食付き」

牛が通る道に面した家では、バルコニーを貸す商売が出現。

親、興味本位でここに電話。1人35€だって。高~い!!牛が通るのは一瞬。せいぜい30分くらいでこの値段ってこと!?
 
牛が通る道は全部チェックしました。アタシたちは、当然、牛追いに参加はしません。見るだけです。でも、いい場所で見るには、6時には現地に着かないといけないみたい。おとうちゃん、頑張ってね。アタシたちはあとから駆けつけま~す。

ボスケシージョ通り(Bosquesillo)の近くにある広場には観覧車がっ!!街中の繁華街は酔っ払った若者でごった返しているので、子連れでバルに入るのは不可能。でも、この広場ならけっこう本格的な料理を出す出店もあるので、落ち着いて食事ができるかも。

父、さらなる情報収集があると言って、夜の街に消えていきました…。

さて、翌朝。父は5時起きで現地に向かいます。

父はこの場所をキープ。闘牛場にほど近い、牛追いルートの最終コーナー付近です。父、昨夜、情報収集を兼ねてバルに行き、店主から、良い場所を聞き込みしてました。力のありそうなおじちゃんたちが、柵をセッティング。

7時過ぎ、アタシも到着。

設置された柵にのぼり、こんな体勢で待たなくちゃいけません。少しでも場所をどうこうものなら、下に待ち構えてる人たちに、場所を取られちゃいます。

父、いい場所に満足げ。バルの店主の言うとおり、確かにいい場所。通りのずっと向こうから、勢いに乗った牛たちが駆けてきます。遠くを見渡せるので、どこよりも長い時間、牛と人間の追いかけっこが見られるというわけ。

<父談>
朝5時半に着いた頃には、常設の柵の上はすでに満席でした。常設の柵はかなりの激戦区です。コツは、常設の柵をねらうのではなく、毎朝の牛追い前に設置される柵の所で待つこと。柵を設置するための穴が開いているので、わかります。単に穴が開いているだけの場所で、ポツンと待つのは多少のさびしさがありますが、7時近くになると、男衆が柵を付け始めるので、そうすると一気に人が集まってきます。柵の設置が完了したとたん、みながよじ登り始めるので、その波に遅れずに柵に上がってください。朝まで飲んでた連中が、この時間にやってくるので、からまれないように注意。
柵の上段にのぼりそこねると、仕方なく柵の下からのぞき込むかたちになります。見えないこともありませんが、上段より迫力は落ちます。


さて、警察隊が、関係者以外の排除にとりかかります。

参加者とプレス等関係者以外は、柵の外に出ていくように言われます。

まさに警察の波状攻撃!!
 

医療チームもスタンバイ。
 
ちなみに、柵は2列になっていて、その内側は”reservado”(指定区域)になってるんだよ。警察、プレス、医療関係以外の人は入れません。

もうすぐ8時。気が付くと、向こうのバルコニーは人でいっぱい。
通りを埋め尽くしてるのは、参加する勇敢な人たち。

後ろを見ると、クモ男。

いったいどうやって上ったんじゃ~い。

いよいよ8時。スタート場所のほうでバーンっていう音。残念ながら、あとは動画で撮ったので、写真がありません。

2時間も待って、牛の通過時間は5秒程度。かけたお金のわりには、ホントにあっけないイベントです。でも、牛が通るまでのドキドキ感。町全体が緊張感に包まれて、すごく興奮!!来てみてよかったです。

最後に撮影。


アタシたちは眠いので、チェックアウトの時間まで宿に戻って眠ることに。

パンプローナからは、レンタカーを借りて、リオハ州アルネドっていうとこに向かいます。おとうちゃん、運転、頑張って!!

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スペイン北の旅 ~ アルネドで温泉 ~

パンプローナの牛追い見物後、ちょっとだけ宿で仮眠。これから5日間はレンタカーで移動です。前回の旅行の車上荒らしの悪夢を思い出しちゃうな…。気をつけなくっちゃ。

今日は、リオハ州アルネド(Arnedo)を目指します。あまり観光客が行くとこじゃないけど…。実は、アタシの学校のお友達のおじいちゃんが、昔ここでワイン作りとペンション経営をしてたの。で、それはもう閉じたんだけど、まだここには大量の赤ワインと、大勢で泊まれるお部屋があるんだ。それで、いくつかの家族で集まって、週末をここで過ごそうってわけ。アタシたちは旅の途中だけど、「寄れるなら是非」とお誘いを受けたので、お邪魔しちゃいまーす。

安全運転でお願いしまーす。


アルネドに行く前に、少し寄りたいところがあるんだって。

まずはイェサ(Yesa)。 

きれいな人造湖にはしゃぐ父。時期によっては湖畔で泥温泉に入れるらしい。でも、この時期(7月)は、無理でした…。

高台にたたずむレイレ修道院(Monasterio de Leyre)。

ベネディクト会修道士…、ロマネスク様式…。アタシには何のことかさっぱり…。

次に、フランシスコ・ザビエル生誕の地、ハビエル(Javier)へ。日本にキリスト教を伝えた人…か。まだ学校で習ってないから、これもさっぱり…。

ザビエル城(Castillo de Javier)。丘にたたずむ立派なお城。

こんな銘文が。

「1506年4月7日、ここにザビエル生誕す。」

さあ、もういいでしょ。早くお友達のいるアルネドに行こうよ~。

寄り道をしすぎて、結局アルネドに着いたのは夜の7時半過ぎ。みんなアタシたちを待ってました。

晩餐がスタート。

トルティーリャで軽めの夕食。宿主のペドロおじちゃんを囲んで、楽しい歓談。

お父さんたちは、ペドロおじちゃん特製のリキュールで酔っ払い。

ニワトコ(sauco)っていう植物のお酒。「男子限定」(Para puros machos)って書いてあります。

次の日のお昼は、待ってました!バーベキューで~す。

ソーセージと骨付きあばら肉を豪快に炭火焼にします。

こんな風にセッティング。

炭の上にドーンと置くだけです。

やっぱ炭火焼はうまいなー。余計な脂が落ちてこうばしい。

こんな感じのお庭でいただきます。

スペインの田舎のホントに贅沢なひと時です。

夕方は、アルネドの隣村アルネディージョ(Arnedillo)の教会へ。
 
質素だけどすばらしい雰囲気の教会で、ペドロおじいちゃんの弟さん、トマスさんのコンサートがあるんです。実はトマスさん、オーケストラの指揮者なんです。

祭壇で行われるミニコンサート。村中の人たちが集まってきました。

教会って、そのままコンサートホールにもなるんだ。音響が最高!

アタシたち、CD販売のお手伝い。

教会でコンサートなんて、ホントに貴重な体験。

次の日。川原の温泉へ。実は、ここアルネドは川原に温泉が湧いてるんだよ。

温泉への道。ペドロおじいちゃんの宿から歩いて20分くらいです。 

古そうな橋。

こんなステキな橋をくぐって行きます。

わー、日曜日とあって、もう人がいっぱい。

向こう岸のほうが熱いお湯が出てるっていうから、行ってみよう。

熱いお湯と川の水が混ざって、いい湯加減。

子どもはプール感覚で楽しめます。

宿に帰ると、男衆の手によるパエーリャが完成してました。

鶏肉のシンプルなパエーリャ。普段、パエーリャを避けてるアタシ。でも、食べざるをえません。親いわく「大量に作ると、やっぱりおいしいーー!!」。

食後は、プールサイドでガールズトーク。

設置されているのは鳥居。ペドロおじいちゃんの作品です。

甲羅干し。

あー、気持ちいい。

明日は月曜日なので、お友達の家族はマドリッドへ帰ります。アタシたちの旅はまだまだ続きます。これからブルゴスへ。あー、忙しい…。

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スペイン北の旅 ~ ブルゴスとレオン ~

さて、リオハ州アルネドを後にして、今日はブルゴス(Burgos)に向かいます。ブルゴスって、マイナーな観光地でしょ?また、どうして…。

レンタカーでの快適な旅。こんな岩山を抜けていきます。

到着後、ホテル探し。ここは、宿を取ってません。車でのホテル探し、不慣れな都市の場合、結構大変なんです。町をぐるぐる。結局、スペイン広場近くのホテルに入ることができました。

荷物を置いて、市内散策。

へんてこなモニュメント…。なんなんだこれは?

すでに夕食時。バルの集まるプエブラ通り(Puebla)へ。でも、今日は日曜日。開いてるバルがあんまりない!!やっぱり、ここ。観光客もあまりこないんだな…。

今日は、ワールドカップの準決勝オランダ対アルゼンチン戦。おいしいものを食べるのはあきらめて、サッカーの見られるバルへ。

アタシもメッシっていう名前だけは知ってるから、アルゼンチン、応援しちゃう。でも、眠くなって、最後まで見られませんでした…。

次の日。午前中は市内観光、午後はもう次の場所に向かいます。

まず、エル・シッド(El Cid)の像から。

エル・シッドっていのは、レコンキスタ(8~15世紀にかけておこなわれたイベリア半島をイスラム勢力から奪還するための戦い)の英雄なんだって。ここブルゴスはエル・シッドの生地。親の目的は、このエル・シッドの生地で、この写真を撮ることだったらしい。

近くに架かる橋には、エル。シッドの奥様ヒメナ(Jimena)の石像。



サンタ・マリア門(Arco de Santa María)。
 
英雄たちの像がはめ込まれてます。もちろん、エル・シッドもいます。

門を抜けると…、見えてきた!ブルゴスのカテドラル!!

きれいだけど…、アタシ、もうカテドラル、飽きたわぁ…。父もそう言ってます。でも、エル・シッドがここに眠ってるみたい…。せっかくだから中に行ってみよっ。
 
アタシについて来て!

ステンドグラスの回廊がきれい…。


エル・シッドの貴重品箱。

これには、父、感激。アタシにはなんのことやらさっぱり…。

ブルゴスは、ここまで。今日は、レオンを通って、オビエドってとこまで車で行くんだって。では、レオンへ。

レオン、到着。

あれっ。ガウディのおじちゃんじゃない!?どうして、こんなとこに!?

ねえ、ねえ、どうしてここにいるの?こたえて!!

カサ・デ・ロス・ボティーネス(Casa de los Botines)。

そっか、これ、ガウディおじちゃんが設計したんだ。おじちゃんの建物、バルセロナだけじゃないんだね。中に行けないのが残念…。

レオンのカテドラル。
 
立派。でも、やっぱりカテドラル疲れしてるアタシ。

それでも中へ。

ここは、今までのカテドラルとちょっと違う雰囲気だなぁ…。すごくきれいなステンドグラスのせいだと思う。たくさんのステンドグラスがあって、濃い目の色彩。さらにデザインが細かい。

暗闇の中に、ステンドグラスのデザインが浮かび上がっている感じ…。このカテドラルは、いいぞ。

でも、アタシはこっちのほうが楽しいもーん。
 

さらにエルビスと一枚。


レオンも、これでおしまい。今日は、さらに北上して、オビエドってとこに向かいます。

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スペイン北の旅 ~ アストゥリアス建築のオビエド ~

さて、レオンの町で昼食後、アストゥリアス州の都・オビエド(Oviedo)へ。2時間ほどのドライブです。

オビエドの町の郊外にあるアストゥリア建築を見るのが目的みたい…。アタシ、あんまり興味わかないわぁ…。

でも、ここオビエドでは、今回の旅で初めてとなる、アパート滞在なんだって。ホテルだと、大好きな白飯を炊けないし、外食ばっかりで胃が疲れちゃう…。けど、アパートなら大丈夫。今まで、頑張って、米とか味噌とか持って移動してきた甲斐があったわぁ…。しかも、ここ、オビエド。観光の見どころが少ないせいか、宿代の物価が安い。今回のアパート。そこそこの広さで58€(2泊)でした。まだ7月だから、ハイシーズンじゃないのかな…?

さて、町に到着。でも、このオビエドの町。坂が多いわ、曲がりくねった道が多いわで大変。しかも、マドリッドと違って、道の名前を示すプレートが見にくくって、いったい自分たちがどこを走ってるのか、すぐにわからなくなっちゃう…。なかなか宿を見つけられましぇーん。ナビがなく、道路マップにたよるアタシたちとしては、しんどい…。父も母も疲れ果て、険悪な感じに…。なんだかんだで1時間ぐらいぐるぐるしちゃいました。

ようやく宿を発見。立地は非常に便利な場所。この前を通ってたのに、見過ごしちゃったみたい…。宿のオーナーとの手続きを済ませて、ようやくほっとしました。さて、白飯でも炊くか…と思ったら、親、疲弊しすぎて作る気がしない…と。結局、いつも通り、バルかいっ!!

アパート付近の庶民的なレストランへ。父、まわりのお客さんのみんながシードル(sidra)飲んでいるので、それを注文。リンゴのお酒なんだって。北の地方は、いろんな場所でシードルが飲まれてるけど、ここアストゥリアスでも庶民的なお酒。

えっ、ボトルでいっちゃうの!?って思った?実は、シードルは安いの。これで2.50€。だから、グラスでなんか注文できないんだって。

はね防止用の筒の中にグラスを構えて、上から注ぎいれます。お客はみな、自分では注がず、お姉さんが来るのを待ちます。おもしろいシステム…。

「目をつぶってでもできるわよ!」と元気なお姉さん。味は日本人の想像する甘いシードルと違うから、気を付けてね。リンゴの発酵臭が相当きついらしい…。何でも飲む母親でも、「これはちょっと…」らしい。

アストゥリアス料理の白インゲン煮込み(fabas:12€)。

素朴な味でおいしい。ただ、やっぱり大人向けね。

子どものアタシのために、こんなの頼んでくれました。ニンニク鳥唐揚げ(pollo al ajillo:6€)。

これは、日本の唐揚げそのものだぞー。うまい!アタシは、こういうのを待ってたの!
 
絶対におススメってわけじゃないけど、唐揚げが食べたい人のために、お店、紹介しておきます。おしゃれ感ゼロだけど、元気なお姉ちゃんがシードルを入れてくれるよ。

「Sidrería Mateoastur」(住所:Calle de Los Avellanos 2, Oviedo)


次の日。朝食は、念願の白飯をノリでいただきました。やっぱ、これだなぁ…、日本人は。
さて、遅めの朝食後、親目当てのアストゥリアス建築の教会へ。町から車で15分で到着。

サンタ・マリア・デ・ナランコ教会(Iglesia de Santa María del Naranco)。おっ、よさげな芝生。

それー、お約束の逆立ち、からの…。

 
ブリッ~ジ!!決まった…。

次の教会は歩いて5分ほど山道をのぼる。


サン・ミゲル・デ・リーリョ教会(Iglesia de San Miguel de Lillo)。

ひっそりとしたたたずまい…。

2つの教会はセットで、スペイン語ガイドがついて来て、いろいろと教えてくれるけど…。建物自体は…、あんまり感動しないなぁ…。素朴でかわいい感じはするけど…、これで世界遺産とは…。


がっかり感のままオビエドの町へ。今日は、レンタカーの返却日。満タン返しせねば。ガソリン・スタンドを探して、また街中をぐるぐる。地下パーキングに併設のスタンドをやっと見つけました。

日本では、みかけないスタイルなので、戸惑いながらの給油。

無事にレンタカーを返し、父、ホッとした様子。さて、アパートに戻りましょう。

おっ、おしそうなトマト。ここアストゥリアスは、新鮮野菜の宝庫。


家で冷やしトマト。
 
やっぱりアパートでの自炊は、胃が休まるわぁ~。

アタシ:明日はどこ行くの?
親  :ルアルカ(Luarca)だよ。
アタシ:なにそれ?聞いたことないよ~。
親  :さっき決めたんだけど、小さな漁港の村。ビーチもあるよ。

「さっき決めた」って…。なんて行き当たりばったりなんだ、うちの親…。でも、まあ、またビーチがあるところなら、いっか。

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