発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち… otro estanco 忍者ブログ

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発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…

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スペインのおいしいもの4~マグロの刺身~

ここの「マグロ」、日本のものに引けをとらず、おいしいです。

マドリッドの街中には、いたるところに市場があり、新鮮な魚介類が手に入ります。しかし、生で食べられるものを手に入れるには、「どこの市場でも」というわけにはいきません。「生もの」が恋しくなったときには、日本食レストランを利用するという手もありますが、値段が高い上に、多くの日本食レストランは中国人が経営してしますので、「本物」をいただくということはかないません。

話はそれますが、ある日、あまりに寒い日だったので、よせ鍋を食べに日本食レストランへ行きました。いきなりすき焼き鍋にたっぷりのバターで玉ねぎを炒め始めたときは閉口しました。

さて、地下鉄8または9号線コロンビア駅(Colombia)にほど近いチャマルティン市場。日本人の間では有名な市場です。2階にある魚屋では、”Atun grande”(アトゥン・グランデ)という名で、マグロの刺身が購入できます。

・混んでいる場合は脇にある整理券を取り、待ちます。表示板に自分の番号が出たら、応対を
 してくれます。(スペインでは、一人の客の応対にかなり時間がかかります。仕事が遅いと
 いうわけではなく、1対1でじっくりと向き合って仕事をするのです。)

・パック詰めで売っているわけではなく、ドスンと塊で置いてあるだけなので、どのぐらい買
 うか聞いてきます。こちらが包丁を切る動作をすると、切り身に包丁を当てて見せてくれる
 ので、好きな厚さのところで”Vale”(バレ)「OK」と言います。

・それをパックに入れてくれ、購入完了です。氷ももらえるので、帰路に時間を要する場合は
 もらっておきましょう。

以上の方法で買うとこんな感じです。



厚いっ!これ、だいたい1㎏で47.8€(6400円くらい)です。日本よりは安いかもしれないが…、でも高いっ!

本当はこんなに買う予定はなかったのです。最初に包丁を当てた切り幅から、包丁を下へ切り進めるうちにどんどん厚さが増し、最終的には相当分厚い幅になってしまいました。このような場合、基本的には「もっと小さくしてくれ」とは言えません。以前買った時も、切った量が大きすぎたので、「そんなに要らない」と言ったところ、「もう切っちゃったから買ってくれないと…」と言われてしまいました。今回も失敗です。

教訓
・几帳面で、切り方のうまい人に応対してもらう。←しかし、これは実際には可能性は低いで
 す。手の空いた店員が順番に対応するので…。
・グラムで指定する。「だいたい500g」というように指定すれば、100gほどの誤差はあった
 としても、大きな失敗はないはず…。

痛い出費でしたが、決して損をしたわけではないので、気を取り直して帰宅。晩は手巻き寿司、翌朝は漬け丼を堪能しました。

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意外なる長寿国、スペイン

2013年11月22日

スペインが長寿国だということ、意外と知られていないのではないでしょうか?以下、情報源の”20 minutos”(無料配布の新聞)の記事です。
 
<見出し>  「スペイン人、EUで2番目の長寿国」

<記事の要約>
・OECD(経済開発協力機構)の2013年の統計
・スペイン国民の平均が82.4歳で、イタリア(82.7歳)に次いでEUの2番目。
・1970年と比べると10歳も延びている。
・20から79歳の糖尿病率は6.5%。(先進国平均は7%)
・60歳以上の痴呆症は6%。(OECDの国の平均は5%)
・現在の喫煙率は23.9%。(ここ10年で25%減。)

以上のような記事ですが、やはり気になるのは喫煙率。
 
喫煙をせず、小さい子を持つ身として、スペインの良い点は、Barやレストランの店内では禁煙だということ。日本とは違い、子供を気軽に店に連れて行けます。しかしその反面、店先に出ての喫煙、歩きたばこは、当然の権利のように、皆がやっています。特に、若い女性の喫煙が目立ちます。通りを歩いているとき、バスの待ち時間、広場での日光浴など…、あらゆる局面で受動喫煙を余儀なくされます。こちらに来てから3か月、一生分の副流煙を吸ったように感じます。通り、それから駅のホームから線路を見下ろせば、タバコの吸い殻だらけです。新聞記事では、喫煙率23.9%となっていますが、実際はもっと多いように感じてしまいます。
このブログのタイトルである”estanco”も、そもそもは「タバコ屋」の意味。この「タバコ屋」が、日本のコンビニ並みに散在するということも、タバコの消費率の高さを物語っています。

食事も日本より重めに感じますし、朝や昼からテラスでビールやワインをたしなむご老人も多く見かけます。喫煙、重めの食事、飲酒…。

持論ですが、この国を長寿にさせているのは、やはりストレスフリーの生活ではないでしょうか。

スーパーの店員も駅員も、客がいなければスマホでゲームに興じています。バスの運転手は、知り合いが乗ってくれば世間話をしながら運転しています。うちのアパートに来たペンキ屋さんは、大音量で好きな曲をかけ、しかも自分で熱唱しながら仕事をしています。11時に仕事の手を休めてその日2回目の朝食、2時から4時頃までゆっくり昼休みです。隣の部屋のリフォームに入った業者にはまいりました。あちら側から何かを強く打ち込んだのでしょう…、うちの部屋の壁に穴を開けられてしましました。穴が開いたことについて苦情を言いに行くと、「あー、わかってたよ。でも、これから昼だから、昼食後、都合のいい時にもう一度来てよ」と言われました。日本のように、すぐに飛んで行って「大変申し訳ございません。ただちにお直しをさせていただきます」などと言う必要はないのです。

この記事から、日本の高ストレス社会について、改めて考えさせられました…。先のペンキ屋やリフォーム業者のケースについては、本当に腹立たしい思いです。しかし、日本の行き過ぎた社会的な圧力もまた問題かと…。ちょうどよくできないものですかねぇ~。

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スペインのおいしいワイン2~de Sol a Sol 2010~

de Sol a Sol 2010(デ・ソル・ア・ソル)

・産地    カスティーリャ・ラ・マンチャ州
・ブドウ種  Tempranillo(テンプラニージョ)100% ※ビオ・ワイン
・価格    6.85€(約940円)


「日が昇って日が暮れて…」。まさにその名にふさわしく、ラ・マンチャの太陽を「一日中」浴びた健康なブドウで作られた赤ワイン。原産地呼称付(Denominación de Origen)ではないものの、ぜひ、試していただきたいワインです。ビオ・ワインでありながら、容赦ないテンプラニージョの重みと深み。それに高めのアルコール設定(14.7%)が大成功を収めています。しかもこの価格。 すべてにおいて満足できる一品です。ブドウをギュッと絞るような手のエチケットが、シックでかっこよく、目を引きました。一般的なスーパーなどでは見かけません。
購入は、以下の場所です。

BODEGA SANTA CECILIA
http://www.santacecilia.es/tiendas-de-vino-madrid.html

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<続>ストリート・ミュージシャンにオーディション!?

2013年12月17日

12月2日の記事の続編を"20 minutos"(無料の新聞)で見つけましたので、簡単にご報告まで。

12月2日の記事というのは、マドリッド市が、350人のストリート・ミュージシャンにオーディションを行い、合否を判定し、通りで演奏する許可を出すというものでした。

今回の記事では、「最終的に460人の参加があったこと」「318人が合格し、142人が不合格となったこと」が報告されていました。約30%が不合格…。いったいどんなパフォーマンスだったのか…。前回の記事での中で、「スキル」や「迷惑度合い(el grado de molestía)」をチェックするとありましたので、やはりこの判定基準にひっかかったものと思われますが…。

さらに記事には、前回の「他のミュージシャンとの間隔を最低75mは保つこと」「シエスタの
時間帯(15~17時)は演奏をしないこと」「夜は22時(6~9月は23時)までとすること」といった規定に加え、「6m幅以下の通り、住居の入口では演奏してはいけない」という新たな規定が盛り込まれていました。

皆さん、マドリッドでストリート・ミュージシャンをみかけたら、「許可を得て演奏しているミュージシャンと不法に演奏しているミュージシャンがいる」「許可を得ているものは、しっかりと音楽の専門家のオーディションをパスしている」「間隔は75m保たれているか」「6m以下の通りで演奏していないか」など、といった視点で見てみると、さらに鑑賞の楽しみが広がるのではないでしょうか。

このようにマドリッド市は、積極的にストリート・ミュージックを認め、ある程度クオリティーの高いものになるよう規制を敷く方向で動いています。

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荷物に関税をかけられたら

物品を商売目的で海外に郵送する場合、その商品に対して「関税」を払わねばなりません。しかしながら、商売目的ではなく、自宅での消費目的で日本から郵送してもらった荷物が、関税局で止められ、税金を徴収されるといった場合があります。私が今までに生活した国(ベトナム・中国)でも、こういったケースが必ずありましたが、スペインも例外ではありません…(残念)。ここに、悔しい経験を記録させてください。
 

関税徴収の時系列

1.入国してから1週間。出国前に準備しておいた荷物を身内にSAL便で郵送してもらう。

2.3週間後、到着が遅いなぁ~、と思っていたとき、「マドリッド航空貨物センター(Centro de Carga Aérea Madrid Barajas)から「国際郵便到着通知」(Aviso de Llegada Envío
 Postal Internacional)なるものが届く。以下、それぞれ「センター」「アビソ」と呼びます。

(アビソの封筒。赤いURGENTE(速達)に威圧感を感じます。)

3.アビソに「関税の支払いのために、所定の期間内に出頭すること」と書かれていることを
  確認する。所定の期間は、9月16日(月)~22日(日)であった。※土・日が含まれている
  ことに留意(あとでボヤきます)。

4.アビソを受け取った翌日、封筒にある住所を基にGoogleマップで所在を確認。運搬用の
  キャリアーを持って、センターに出頭する。

  ※センターの行き方
   ・住所は「Calle Trespaderne s/n, Madrid」です。ちなみに「s/n」というのは”sin
    número”(番号なし)の略で、官庁や大きな建物につけられる住所です。
   ・地下鉄アベニーダ・アメリカ駅(Avenida América:6、7号線など)から114番のバス
    で30分弱で到着します。外をよく見ていると、Centro de Carga Aérea と書かれた大き
    い建物が見えてきます。その正面でバスは止まります。バラハス空港の近くですが、
    空港に行ってしまうとセンターへのアクセスが難しくなります。

5.下車後、正面玄関(1階にカフェがある)付近にインフォメーションを発見、封筒を見せ
  ると、行くべき場所を指さして教えてくれた。

6.指示された1階の入口で荷物検査を通り、入館。窓口に先客がいたため、15分ほど待つ。
  自分の番が来て、アビソを見せる。15分待ったあげく、以下を告げられる。
  ・「ここではなく、あっちの建物でだ」
  ・「あっちの建物は歩いて5~6分かかる」
  ・「あっちの建物で自分の荷物の伝票をもらって来い」
  ・「もらったら、またここに来い」

  ※「あっちの建物」の行き方については、窓口に地図が貼ってある。おそらくは、「ここ
   じゃなくてあっちの建物だ」といった案内を日々繰り返しているものと思われる。

7.バス停のある通りを渡り、歩いて5分。「あっちの建物」に到着。「あっちの建物」と
  は、荷物の集配場のようなところであることが判明する。中に入り、アビソを渡すと、待
  つように指示される。5分後、自分の荷物の伝票が渡され、「あっちの建物」へ行くよう
  に指示をされる。この場合の「あっちの建物」は、私が初めに行った建物のことである。

8.初めの建物に戻る。またまた先客があり、5分待つ。自分の番となり、もらってきた伝票
  を渡すと、信じがたいやりとりが繰り広げられる。

  窓口:中身は…、新しいもの?
  私 :いいえ、ほとんど古いものです。新しい本もありますが、自分の勉強目的です。そ
     の他の生活用品も、自分で消費します。
  窓口:OK。じゃあ、これから中身を調べて、関税対象になるものをチェックするから、明
     日の12時以降に、また来て。 
  私 :えっ!?
  窓口:明日がだめなら、あさってでも来週でも大丈夫よ。
  私 :いやいや、そうじゃなくて。今日じゃダメなんですか。まだ10時半だし、待ってい
     るから、今日全部済ませたいんですが…。
  窓口:いや、それは無理よ。チェックには時間がかかるから…。
  


  まったく腑に落ちないながらも、帰宅を余儀なくされる。 

  
9.翌日、再びキャリアーを持って、センターへ12時に出頭する。初めの建物の窓口へ行く
  と、前日に提出した伝票と必要書類を渡され、「じゃあ、あっちの建物で。関税対象のも
  のはなかったわよ。」と言われる。

10.「あっちの建物」へ行き、書類を提出する。10分後…。

  係員:じゃあ、5.34€ね。
  私 :えっ、関税はかからないと言われたんですが…。
  係員:いや、手数料だよ。

  発行された領収書には、「Tarifa de presentación a aduana 5.34€」(税関への照会手数
  料)と書かれている。仕方なく手数料を支払うと、荷物が手渡され、晴れて日本からの物
  資を手に入れることができた。
  


ボヤかせてください

個人の荷物を適当に選んで局留めにし、在住者に関税を徴収するということは、いろいろな国であるようです。しかし、商売目的でなく、日常の生活に必要なものに関税を支払うというやり方は、やはり腑に落ちません。というか、非常に悔しく、気分を害します。運が悪かったとあきらめるしかありませんが、このケースになった場合には、すべて日常生活で消費するものだと強く訴えて、出費をできるだけ抑えるしかありません。

<ボヤき>
まず、出頭に定められた期間について。
今回のケースでは、9月16日(月)~22日(日)となっていました。「1週間はあるではなか」と思うなかれ。アビソが届いたのが17日(火)です。しかも、よく読むと、「土・日は閉館」と書いてあります。となると、実質的に出頭できる期間は、18日(水)~20日(金)の3日間しかないのです。出頭期間に入ってアビソが届き、しかも閉館する土日もしっかりと出頭期間に入っている…。何か間違っていないかぃ!!

それから、出頭するべき場所(建物)について。
「あっちの建物」で伝票をもらってからメインの建物で手続きをする、という流れなら、アビソにそう書いておいてくれないと。建物が近いならいいけど、歩いて5~6分かかるんだからっ!無駄に15分待っちゃったよ!最初に行ったインフォメーションの案内も不適格だし…。

最後に、たかが荷物の受取で2日間もかかる件について。
普通なら、「税関で荷物を開けたところ、関税対象と思われるものがあった。だから出頭を求められた」と考えるでしょう。しかし、違うのです。
日本から来た荷物を適当に止め、出頭を要求。1日目はメインの建物の窓口に出頭して伝票を渡し、受取の意志があることを表明するのみです。しかも、メインの建物と集配場とは行政機能が異なるらしく、横の連携がありません。5分歩いて伝票を持ってくる作業も、出頭者自ら行わなければなりません。言うなれば、一日目は、伝票を集配場からメインの建物へ届け、手続き開始をお願いするために参上するようなものです。
1日目のこの作業が終わってはじめて、荷物を開け、関税対象物の有無の確認が開始されます。あれば課税、なくても手数料を徴収します。こうして計2日間、出頭を義務付けられます。

今回、法外な関税をかけられずに済んで良かった…と安堵するも、様々なツッコミが頭に去来しました。

 ・関税がかからない…。じゃあ、いったい何のための2日間?荷物を調べて、怪しいものを
  発見したら呼んでくれよ~っ!
 ・それができないなら、受取に2日間かかることを書いておいてくれいっ!
 ・同じ組織なんだから、伝票を運ばせるのはやめてくれっ!
 ・「じゃあ、明日ね。」なんて無邪気に言わないでくれいっ!そんな暇そうに見える、私?

とにかく、スペインは時間をかけさせてくれます。家からセンターまで片道1時間15分。2日間で5時間。商売目的ではない個人の荷物を勝手に止めておいて、「関税対象はなかったからOKよ。でも、手数料払ってね」って、なに、その自作自演!

この件をネットで検索すると、いろいろなケースがブログなどで紹介されています。みなさん、憤っています。それは、そうです。友人や家族が、海外での生活は苦労も多いだろうと、元気の出る食べ物などを送ってくれる。でも、それに高い関税をかけてくるのです。今回の自分のケースは金銭的に低かったので、運が良かったほうかもしれません。でも、こういう出来事は、海外生活を実感できる体験ではあるものの、決して気持ちの良いものではありません…。今後は、ご勘弁を…。

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