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ドゥルシネア姫に会いに~トボソ村~

前日のカンクリ(カンポ・デ・クリプターナ)に引き続き、今日はトボソ村(正式名:El Tobozo)に行くらしい。

トボソ村っていうのは、ドン・キホーテのお話の中に、ドゥルシネア姫の住む場所として登場します。ちなみに、ドゥルシネア姫はドン・キホーテが心に思い描く理想のお姫さまのこと。でも、そこはドン・キホーテ。風車が巨人に見えてしまうぐらいだから…。実際には、姫なんかじゃなくて、単なる田舎娘なの。まあ、とにかくトボソ村は、何にもない物静かなとこだけど、物語の中でドゥシネア姫の住む村ということで、有名になっているというわけです。

さて、アルカサル・デ・サン・フアンのホテルでタクシーを呼んでもらい、いざ出発です。ちなみに、電車やバスはないので、車がない人はタクシーでいくことになります。

25分(30€)で到着。村の中心、パロキアル教会の前の広場で降ろしてくれました。まだ午前10時。人っ子一人見当たりませーん。

まずは、広場の脇にあるセルバンテス博物館(Museo Cervantino)から見学。ここには、世界中のドン・キホーテの翻訳本が展示されています。ツーリスト・インフォメーションも兼ねているので、ここで地図をもらって、散策の仕方も教えてくれました。

こんなに大きい版もあるのねー。ページめくるのが大変そう…。

博物館から広場に戻ると…。あっ、ドゥルシネアだっ!やっぱり姫っていうか…、田舎娘だなぁ~。忠誠を捧げるドン・キホーテのおじさん。あなたには何が見えているの…?

ここは、ドゥルシネアのおうち(Casa de Dulcinea)。17世紀ごろのこの地方の民家が再現されてます。ひだまりが心地良くって、すてきだなぁ~。
 
たくさんのうちが玄関にかけている、ドン・キホーテ柄のカーテン。しかも同じ柄が多い。この村のオフィシャル・カーテンか?

こんな感じのデザインです。親が気に入ったと言って、どこで買えるのか聞き込みを開始したぞー。それで、お土産屋さんの話から、Daoiz y Velarde通りとDulcinea通りの角にある生地屋で買えることが判明。おいおい、本当に買うのかいっ!

母親(右)、満足げ。おばちゃんが「何メートル?」って聞いています。寸法がわかれば、仕立ててくれるという言うのですが、なにせこっちは衝動買いですから、寸法どころか用途も不明で~す。とにもかくにも、2.5m購入しちゃったよ。現在午後2時。おばちゃん、「これから昼休みで、今すぐには用意できないから、4時にもう一度来て」だって。「えー、アタシたち、午前10時からこの小さな村にいるんだけど、もう時間潰せないよ~」って言ったら、「何言ってんのよ~!昼食をゆっくり2時間とる。それがスペインでしょ!」って。確かに。では、レストランへ行ってまいりま~す。
 
ということで、レストラン「Meson la Noria de Dulcinea」(住所: Calle Don Quijote, 3)へ。選択肢は、ほぼここしかありません…。やはりワインは「Dulcinea」か…。時間あるからって、1本飲み干す気だよ~。好きだね~。

パン粉とチョリソを混ぜて炒めた「ミガ(miga)」。付け合せのブドウと一緒にいただきます。うーん、素朴な味でおいしいぞー。メインは肉。ボリューム満点で味も良し。田舎町のレストランだけど、ここ、おすすめしたいわ~。

アタシは当然、これ待ちです。

4時に生地屋に戻ると、おばちゃんが布の切ったところをきれいに縫っておいてくれました。これでOK。

トボソ村か…。普通なら1時間程度で見て回れるこの村に、朝10時から夕方の4時までいちゃったよー。でも、ドン・キホーテ好きには大満足。静かで素朴な町並みは、これからも続くんだろうな…。さて、タクシー呼んで、アルカサル・デ・サン・フアンに帰ろっ。

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スペインのおいしいもの6 ~アーティチョーク~

アーティチョーク…。聞いたことはあるが、実際にはどんな味で、どのような形状のものなのか?日本人の日常食ではないだけに、なかなかイメージがわかいないのではないでしょうか?

アーティチョークは、スペイン語でアルカチョファ(alcachofa)といいます。日本名は朝鮮アザミですが、原産は地中海沿岸とのこと。この朝鮮アザミの大きいつぼみを食すというわけです。ここスペインでは、スーパーで普通に買える、ごく一般的な食材です。

これで、0.7€(90円程度)。日本で買ったら1000円以上はします。硬い皮に覆われていて、実際に食べるのは中身の柔らかい部分だけ。しかも、アクが強く、調理には一苦労するとのこと(妻談)。しかし、しっかりとアクを抜けば、焼いて良し、揚げて良し、茹でて良しと、いろいろなバリエーションで楽しめる食材です。

(アーティチョークのフライ:妻作)
外側の層は硬くて歯ごたえがあり、中心に行けば行くほど新芽の柔らかさを感じる…。その食感の変化こそがアーティチョークの楽しいところ。よくタケノコにたとえられますが、それ以上に、植物感満点です。中身は適度な水分を保っていて、アーティチョークの香りを存分に楽しむことができます。

(アーティチョークと生ハムのマリネ:妻作 ※右は別料理:ポテトの牛肉巻き)
茹で上がったアーティチョークとマッシュルームにオリーブオイルをからませ、熱いうちに生ハムを載せる…。生ハムの上質な脂がほどよく溶けて、絶妙な味に仕上がります。アーティチョークの大人の苦味がたまりません。

日本では高すぎて、なかなか食すことのないアーティチョーク。スペイン滞在中だからこそ享受できる食材です。

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地下鉄・ノー・ボトムス・デー

2014年1月9日

”20minutos”(情報源としている無料紙)記事のある見出し。

「Día sin pantalón en el metro」

翻訳すれば、「地下鉄・ノー・ボトムス・デー」といったところでしょうか。ネットによると、2002年から世界的なイベントなっているようです。英語では、'No Pants Subway Ride'と言うようです。日本では普及しえないようなイベントですが、マドリッドでは行われるようです。以下は、記事の内容の翻訳です。
 
・日曜日午後4時、「地下鉄・ノー・ボトムス・デー」が行われる。
・単調な日常を脱するためのイベント。
・参加者は着衣で地下鉄に入り、その後、スカートまたはズボンを脱ぐ。
・他の乗客の反応を見る。

大変短い記事なので、この程度の情報しか書かれていません。9日の新聞で「日曜日に…」ということは、おそらく1月12日の開催だと思います。ネットの新聞では、8日の水曜日がこの開催日としているものもあり、本当の情報はよくわかりません。が、”20minutos”の情報に従えば、今度の日曜日(2014年1月12日)に開催ということでしょう。参加は自由なのでしょうが、いったいどこの地下鉄路線をメインに行われるのか?4時からどの程度続くのか?いろいろと謎が多いです。

マドリッド在住の、または旅行中のお暇な方は、ぜひ1月12日午後4時にどこかの地下鉄へ。

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NIE取得の道のり1

外国人がスペインに長期滞在するにあたり、もっとも時間をかけさせてくれる公的手続き。それがNIE(ニーエ)です。在日本スペイン大使館で、たとえ長期滞在のビザを許可されたとしても、スペインへの入国後30日以内に入管へ出頭し、このNIEを取得しなければなりません。

これから4回に分けて、私が実際に踏んだ手続きを(そしてボヤきも交えて)解説をしていきます。なお、NIE取得の過程は、申請者のおかれている状況により異なります。あくまで、「私」のケースであるということをお断りし、解説を始めたいと思います。
 
「私」のケース

 ・滞在目的:マドリッドの某大学に籍を置き、1年間の研究が目的。
 

 ・査証(ビザ)の種類:「留学・研究・研修査証(長期、6ヶ月以上)」
   ⇒私の場合、通常の学生の留学とは異なり研究目的の留学です。しかし、大きく「学生ビ
   ザ」というカテゴリーに入ります。他の国にあるような「研究者ビザ」のような部類は
   スペインにはありません。  

 ・同伴者:家族を伴っての滞在
  ⇒私の場合、家族(妻+子1)を伴っての滞在でした。入国にあたっては、「留学生の扶
   養家族同居査証」というビザを取得しました。
   このケースでは、自分のみならず、家族全員のNIE申請を行わなければなりません。家族
   一人一人にNIEのカードが発行されることになります。家族一括申請のような方法はない
   ので、時間も提出書類も倍以上要すると考えてください。
 
では、第1回目となる今回は、NIEに関する基本的な知識から。
 
1.NIEとは?
  Número de Identidad de Extranjero(ヌメロ・デ・イデンティダ・デ・エクストランヘーロ)の略です。「外国人識別番号」のことですが、要するに、長期滞在を証明する居住許可証です。クレジットカードのサイズで、識別番号、顔写真、生年月日、国籍、年齢、性別、スペインでの住所、直筆の署名と指紋が記載されます。私の場合は、学生ビザなので、表の右上に”ESTUDIANTE”、裏面には在籍する大学名も記載されています。実際の自分のNIEの写真を公開しているブログもありますので、どんなものか画像で見たければ、そちらを参考にしてください。Número de Identidad de Extranjeroなどで検索すれば出てきます。
 
2.申請の時期
 スペインの入国日から30日以内です。これは、日本のスペイン大使館に査証(ビザ)を受け取りに行った際に、しっかりと説明されます。

3 .用途
 最も大きいのは、有効期限内であれば、EU圏内にこのカードで滞在できること。また、法的な仕事の契約が可能になります。それ以外でも、身分を証明しなければならない様々な局面で、パスポートの代わりとして使用できます。これを取得したら、わざわざパスポートを持ち歩かなくても大丈夫です。
 

 例1)クレジットカードでの買い物
    ⇒デパートなどでクレジットカードで買い物をする際、よく身分証の提示を求められ
     ます。パスポートでもよいのですが、NIEでも大丈夫です。
 例2)旅行時
    ⇒ホテルのチェックインの時に、パスポートの代わりに使用できます。

次回以降、実際の手続きの過程について、解説をしていきます。

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アルカサル・デ・サン・フアンの休日

カンクリ(カンポ・デ・クリプターナ)とトボソ村を巡り、今日は2泊3日の旅の最終日。アルカサル・デ・サン・フアンを歩きます。
まずはホテルから旧市街に向けて歩きます。日曜日だから人気がない…。風車のカンクリ、ドゥルシネアのトボソに比べたらなんかインパクトがないなぁ~。


まずはアルセス公園(Parque Alces)。広い公園で気持ちがいい。うわー、クライミングか~。けっこう本格的だぞー。

スペイン広場(Plaza España)に到着。やはりここにもドン・キホーテとサンチョ・パンサの銅像が。

このサンチョ、かわいいなぁ~、って、誰だ!サンチョの目にガムをつけたのはーっ!
 
次は、イダルゴ博物館(Museo del Hidalgo)。イダルゴっていうのは「郷士」と訳すらしい。日本の歴史で言えば、下級武士のような身分かなぁ…?ドン・キホーテのおじさんは、この身分の人だったんだよ。この博物館では、16世紀の郷士の暮らしが再現されていまーす。実際に手の取って装着できるものがあって、けっこうおもしろいです。

さて、次は、サンタ・マリア広場(Plaza Santa María)。ここにはセルバンテスさんの銅像。
この脇にあるサンタ・マリア・ラ・マジョール教会(Iglesia de Santa María La Mayor)には、セルバンテスさんの洗礼書があるんだって。「洗礼」って、キリスト教徒になるための儀式。それを記録した洗礼書が残っているってことで、ここをセルバンテスの生まれ故郷とする説があったらしい。でも、実際はアルカラ・デ・エナーレスを故郷とするのが定説になっています。それから、写真の右には、ドン・フアン・ホセ・デ・アウストゥリアの塔(Torreón de don Juan José de Austria)が見えます。当内部が聖ヨハネ騎士団の博物館になっています。上に登ると、町を一望できるよ。

こんな感じ。うーん、絶景っ!

この町。あまりガイドブックには載っていないけど、歴史があるんだなぁ~。趣のある教会も多いし…。マドリッドからも電車で行きやすいので、寄ってみてください。この町の魅力を詳しく説明しているサイトがありました。すばらしいっ!http://www.lamanchainfo.es/alcazardesanjuan/index.html

2泊3日のラ・マンチャの旅。ドン・キホーテの舞台に来られてよかったわぁ~。

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