親が「風車を見に行くぞっ!」って言い出した。もーう、12月の寒い時期にやめてほしいわ~。
アルカサル・デ・サン・フアンって街を拠点に、カンポ・デ・クリプターナとトボソ村に行くらしい。普通は車で行くのに、なんでうちは電車?親いわく、「だって、車で行ったら、ワイン飲めないじゃん」と。うーん、確かに。
ドン・キホーテのお話は、父も母も大好き。全章読んだんだって。父からお話を教えてもらって、アタシもけっこう好き。セルバンテスさんっていう人が17世紀の初めに書いて大人気になったんだって。騎士道小説を読みすぎて、自分も騎士だと思い込んで、冒険に出てしまうお話し。その当時もう騎士は時代遅れだったみたい。だから、ドン・キホーテが繰り広げる数々の馬鹿げた冒険のお話を、当時の人は面白おかしく読んだんだろうな…。今だったら「俺は侍だ!」と言って、ちょんまげをして刀を腰に付けた人が、武士道を語る、みたいな感じかなぁ。でも、そういう「一本筋の通った」人って、バカなようでもあり…、でも時代に流されないかっこ良さがあると思うなぁ。だから、アタシ、けっこう好きなんだろうなぁ~、このお話。
まずは、風車の町、カンポ・デ・クリプターナ(略してカンクリ)。行き方は、「マドリッド → アルカサル・デ・サン・フアン → カンポ・デ・クリプターナ」と電車を乗り継いで行きます。朝の10時頃、アルカサル・デ・サン・フアンに着いたら、すぐにカンポ・デ・クリプターナを通る電車が来た。この電車を逃したら夕方まで電車がないと駅員に言われた。危ないところだった。でも、電車で5分程度なので、タクシーでも大丈夫だけど…。
カンクリ駅に到着。駅員の人が、風車までの行き方を教えてくれました。げーっ、駅から風車の丘まで歩いて30分くらいかかるって。でも、行く途中にドン・キホーテのおじさんに会えたから、まっ、いいか。
カンクリの広場(Plaza Mayor)。趣のある教会。そして、セルバンテスさんにも会えました。
やっと風車の丘に到着。この風車を、ドン・キホーテは巨人と勘違いして突っ込んで行ったんだって。そして、見事に風車の羽に吹き飛ばされて瀕死の重傷。ほんとにドン・キホーテのおじさんって、おちゃめなんだから…。さっそくアタシたちもおじさんの真似をして…。
せっかくだからスケッチ。
アタシには、ドン・キホーテのおじさんと従者サンチョ・パンサが確かに見えた!やばいっ!アタシにもちょっと幻覚が…。
風車の中はこんな感じ。羽が回転すると中の歯車も回って、それで石臼も回って麦をすり潰すんだって。ちなみに、風車は、風の向きに合わせて三角の屋根ごと回転する仕組み。風向きは12個に分けられていたそうな。だから、それぞれの風車には12コの小窓がついているんだって。
この丘にあるレストランで昼食。かなり本格的なスペイン料理を出すお店。地下が洞窟のようになっていて、そこでお食事。とてもおいしかったです。レストラン「Cueva La Martina」(住所:Rocinante,13,Campo de Criptana)。
丘にあるインフォメーションでアルカサル・デ・サン・フアンに戻る方法を聞いたら、電車は本数が少ないので、タクシーしかないって。それで、タクシーの電話番号を教えてもらいました。⇒ ISABEL TAXI:655230274
タクシーに電話して、セルバンテスさんの銅像があった広場(Plaza Mayor)まで来てもらい、アルカサル・デ・サン・フアンへ。10€でホテルまで行けました。
寒いと思ったから、あまり気が進まなかったけど、天気が良くって気持ちがいい。好きなお話の舞台に来られて、良かったです。エスコリアルやトレドより、アタシは満足。明日は、トボソ村(ドン・キホーテが、ドゥルシネアというお姫様が住んでいると思い込んでいた小さな村)でーす。楽しみーっ!。
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