発信するブログ「あっちのタバコ屋」。すなわち…
マドリッド在住者がスペイン生活の様々な情報を
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さて、コリア・デル・リオから午後2時にはセビーリャに戻ってきました。親いわく、2時にレストランを予約してるから。楽しみ~。
お昼はここ。スペイン人の友達のお墨付きなんだって。
(レストラン「Casa Joaquín Márquez」 住所:Calle Felipe II, 8, Sevilla)
まずは、本日の煮込み(guiso del día)から賞味。
ジャガイモをシーフードとともにじっくり煮込んであります。海鮮の香りが程よく、絶妙な味のバランス!子供にも食べやすいぞ!
お次は、サルモレホ(salmorejo)。
コルドバの名物料理でトマトの冷製スープなんだけど、スペイン人の友達は「ここのサルモレホは絶対に食べとけっ!」と…。確かにスープっていう感じじゃなくって、独特。さらさらと飲むんじゃなくて、完熟トマトの濃厚なディップっていう感じ。でも、ニンニクがきいてて、子供にはちょっとなぁ…。親いわく、こんな濃厚なサルモレホは食べたことがない、と…。さらには、濃厚なトマトの味わいとニンニクの引き締め感。それにビネガーのさわやかさが絶妙なハーモニーを奏でている、と…。これをパンに付けてもいいんだけど、もっとおいしいのは、パデビ(padevi)っていうウエルバ地方のおせんべいでいただくのが最高、らしい…。
白ワインとサルモレホ on パデビ…。あんたもホント、好きねぇ~。
注文もしていないのに、フルーツのリキュールがでてきたぞ~!この店を紹介してくれたスペイン人の友人が粋な計らいをしてくれたようです…。アタシには関係ないんだけど…。親は大感激。ソブレメサ(sobremesa)とシャレこんでます…。ちなみに、ソブレメサっていうのは、スペインの食習慣の一つで、食後の時間を、このようなお酒を飲みながら、ゆっくりとおしゃべりを楽しむことなんです。
こうやってセビーリャの午後はゆっくり過ぎていきました。いよいよ明日からはレンタカーを借りてセビーリャを出発。「田舎のおうちに泊まるぞ!」と、親。楽しみ~っ!
さて、今日はセビーリャでレンタカーを借りて、ウエルバ県(Huelva)のコルテガナ(Cortegana)へ。ここで、田舎の家(casa rural)に2泊するんだって。動物もたくさんいるらしい。楽しみ~!(場所の詳細は「3日目」の記事の最後に掲載しま~す。)
セビーリャからコルテガナまでは車で3時間くらい。こっちのレンタカー、カーナビは標準装備されていないの。1日10€もかかるんだって。親、カーナビは高いからという理由でつけなかったんだって。代わりにロードマップを持参してきました。親、超アナログ人間です。
バスや電車と違って、リラックス。こんな感じで朝から寝ちゃいました。
さて、少し道に迷ったけど、近くから農場のオーナーさんに電話したら、道を教えてくれました。だいたい予定通りに農家に到着です。
この門から入ります。
入ってさらに進むとアタシたちの泊まる家が!!広い敷地に石造りの一軒家。まさにスペインの田舎の家!!
暖炉のある居間。
広々として清潔な寝室。
あちゃ~。もうビールですか。「ママ!!おとうちゃん、もうビール飲んで…。」
「アンタもかいっ!!」ホントに好きね~。オーナーのローラさんが、後で農作業やるから手伝いに来てって言ってたじゃん!大丈夫か~?
さて、少し休んで午後6時。ローラさんと農作業手伝うって約束しちゃったから、行かなくちゃ。向かいの農場に住んでいるから、勝手に門を開けて入って来てだって。
この門を開けて入ります。農場は広くって、ローラさんの家までは敷地内を10分くらい歩きます。途中でイベリコ豚が出て来ても、驚かないでねって。ホント~?
どんぐりの林の中にイベリコ豚ちゃんの姿が!!うわっ、みんなこっちに近づいてきちゃった。アタシ、苦手なんだからっ!あっち、行って!!あとはビデオ撮影をしたので写真はありませんが、イベリコ豚の群れに取り囲まれました。アタシは怖かった~。でも、親は楽しんでいました。こうやって野原(dehesa)を歩き回ってるんだから、そりゃー、健康でおいしい豚になるよなぁ~。
さて、ローラさんの指導のもと、まずは新鮮な草集め。農場にいる動物たちのエサになります。
えいっ!青々とした草って、結構重いのね。
まずは、ロバのピコン(Picon)にエサやり。子供時、真っ黒けっけだったからpicon(炭っころ)って付けたんだって。草をおいしそうにほうばってます。
次は、ヤギさんたちのためにエサ場に草を置きます。後で、食べてね~。
お次は、卵集め。うーん、新鮮な卵がいっぱーい。もちろん、農場を自由に駆け回っているにわとりたちの卵です。
結局、取った卵、労働の報酬だって全部もらっちゃいました。畑に生えてたパクチーも一緒に。
お礼にニワトリたちにエサやり。たくさんお食べ~!
農場って、ホントにいろいろな仕事があるんだなぁ~。ローラさんの働きぶりに感服です。とりあえず、これで今日は終了。家でゆっくり休もうっと。
農場の周辺には何もありません。来る途中のスーパーで買ってきた材料と今日くれた卵を使って自炊です。
今日、取ったばかりの卵。黄身の濃さと弾力が違います。最高にうま~い!!
親いわく、「今日は冷えたロゼがいい」らしいです。勝手にしてください。
マドリッドと違って、外は一面真っ暗。弱い外灯のあかりが、すごく明るく感じます。星が綺麗だろうな~。
ファームステイ初日にして、いろいろと経験させてもらいました。明日はロバに乗せてくれるって。楽しみ~!
さて、ファームステイ2日目だ。農場のさわやかな朝を迎えました。夜中に起きて星を見たら、すんごくきれいだった。マドリッドでは見えないものがここでは見えるって、何だか、ふ・し・ぎ。
さて、きのうローラさんにもらった新鮮な卵で作りたいのはただ一つ。もちろん…。
そう!!卵かけご飯でーす。日本人なら絶対にやりたくなるよね。醤油がないので、塩でいただきまーす。うーん、有機飼料を食べて野原を駆け回っているニワトリさんたちの卵。おいしくないわけがありましぇ~ん。ローラさんに言ったら、すごくびっくりしてた。卵を生で食べるなんて、「信じられない(increible)」って。でも、「日本人は生で食べるからこそ、味の微妙な違いがわかるんだよ」って、教えといてあげた。
さて、今日の朝はヤギの乳搾りのお手伝いです。
おー、さすが父(ちち)。乳(ちち)搾りがうまいね。では、アタシも。うーん、やり方が悪いのか、乳をいっぱい出してくれません。まだまだ、修行がたりません…。
次は、きのう集めた草を豚小屋に運びます。
車の荷台に乗ってGO!!わーい、草がクッションになっておもしろ~い。
あっ、きのうアタシたちを取り囲んだ豚さんたちだ!今日は、こんなところにいたんだ。農場はホントに広けど、時間になるとちゃんとその場所にいるんだね。さて、すでにおじちゃんはエサの草をほうり投げてます。
アタシも手伝わなくっちゃ。
えいっ!なぜかジャンプしてしまうアタシ。
秋から冬にかけては、落っこちてるドングリを探して食べるそうですが、この時期はドングリの季節ではないので、こうやって新鮮な草を与えるということです。おいしそうに食べてる。
こちらは、生後1ヶ月程度の子豚ちゃん。日光浴をしています。
自分の部屋に戻ってきました。左のほうに敷いてある赤い板は、ホットカーペットのようなものだとか。寒い時にお母さんに寄り添って寝ていると、ときどき押しつぶされて死んじゃうんだって。それを避けるために、この板の上で暖まれるようにしてあるんだって。
イベリコ豚のお母さん。もうお乳がパンパンなので、小屋に返って子供たちに授乳しなきゃ。
やったー。楽しみにしてたロバ乗りだ~!こちらのロバの名前はカネーラ(canela:シナモンの意)。ほら、シナモンみたいな色してるでしょ。
ローラさんがしっかり綱を引いてくれるので安心。きのうピコンはやんちゃ坊主って感じだったけど、カネーラは気の優しいおねえちゃん。
しばし、農場をお散歩で~す。
お散歩終了。農場内にあるボデガ(bodega)も見学させてもらいました。ボデガっていうのはワイナリーっていう意味もあるんだけど、こういう食料貯蔵庫のこともボデガって言うらしい。中はすごくひんやりしています。
この農場では、屠殺→加工→塩漬けという工程は他の専門業者に委託してるんだけど、最終工程の熟成だけはここでやっているんだって。さっきエサをあげた豚ちゃんたちも、将来は立派な生ハムに生まれ変わるんだろうな…。
農場のおじちゃんのお話:
「自分のオヤジもボデガをやってたよ。夏は暑くてたまらないから、ボデガの中に入って、吊るされた生ハムの下で宿題をしたもんだよ。ここのは100%イベリコ豚だよ!本当のイベリコ種は足首が細いんだ。見分けるなら、足首の部分を握ってみてな。余裕を持って握れれば100%イベリコ種。自分の人差し指と親指が離れてしまうようなら、それは偽もんだな」
丁寧な説明を聞いてたら、食べたくなっちゃったよ~。で、もちろんその場で購入です。
生ハム、サラミ、パテを購入。いいお土産になります。
とりあえず、午前の活動は終了。一度、家に返ってお昼ご飯でも食べましょ~う。
買ったばかりの生ハムは、お昼ご飯でした。イベリコ豚ベジョータとパンがあれば十分です。午後は、搾ったヤギの乳でチーズを作るって言ってた。これまた楽しみ~。
※「ベジョータ」については「スペインのおいしいもの3~イベリコ豚の生ハム~」をご覧下さい。