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カテゴリー「食と酒」の記事一覧

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スペインのおいしいもの1~マテ貝~

こちらの市場でまず目に飛び込んできたのが、この「マテ貝」。日本にもあると聞きますが、あまり流通していないせいか、実際に目にしたのはスペインが初めてです。スペイン名を"navaja"(ナバハ)と言います。"navaja"はもともと「カミソリ」を意味しますが、その形状からこの名前が付けられたのだと思います。生きの良いものは、店頭で活発に活動しているので、非常に気味が悪いのですが、”貝好き”にはたまらない一品です。



まさに「カミソリ」。日本のものもインターネットで見ましたが、これほどの大きさのものは、そうないのではないかと思います。(上の写真ではわかりにくいですが、12~3センチはあるかと…。)この大きさのものが10個ほどで7€(900円程度)。決して安くはありませんが、日本よりは安いはず。砂抜きは筒状の容器に縦に入れて行います。それのほうが、砂がよく抜けるような気がします。



市場のおやじさんに言われた通り、フライパンで焼いて、塩とレモンでいただきます。(パクチー好きなのでそれも振り掛けました。)殻から身がサッと取れて食べやすく、大きいので食べ応えも抜群。ついでに、マス”trucha”(トゥルーチャ)の塩焼きも。



自宅だけでは飽き足らず、地元のシーフードレストラン「El Barril de Arguelles」(住所:calle Andrés Mellado 69)でも食べてみました。”navajas, por favor”というと、生のものを見せてくれ、いくつ焼くのか聞かれました。自宅で調理したものよりもさらに大ぶり。2人だったので、4つ頼む。塩バター焼き。ぷりぷりの身に、味がギュッと詰まって本当にうまし。また、白ワインとの相性にびっくり仰天。大歓喜ののちに会計を頼むと、またまたびっくり。なんとマテ貝だけで16€(2100円くらい)。く~っ、うまい…。でも高い…。でも、うまい…。
 
9月にあれほど見かけたマテ貝ですが、11月頃から、市場でもあまり見かけなくなります。値段も高くなるようです。次のマテ貝の季節が楽しみです。

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スペインのおいしいワイン1~CACHITO MIO 2011~

CACHITO MIO 2011(カチート・ミオ)

・産地    Toro(トロ):カスティーリャ・レオン州
・ブドウ種  Tinta de toro(ティンタ・デ・トロ)100%
・価格    10.50€(約1400円)
 

 
ボレロの名曲を名に冠したワイン。スペインの赤ワインの名産地と言えばRioja(リオハ)、ブドウ種はtempranillo(テンプラニーリョ)ですが、さらにドッシリ感を求めるなら、Toro(トロという産地名)のtinta de toro(ティンタ・デ・トロというブドウ種)がおすすめです。安すぎると「渋いだけ」というものが多いですが、CAHITO MIOは、(スペインで飲む場合の話ですが)値段が手頃、香りに迫力があり、味が深くバランスがいい。そして、ほどよいフィニッシュが心地良いです。何よりも、挑発的なエチケットが個性的で楽しい。いずれをとっても満足できる一品です。

ちなみに、ワインの初回なので、スペインのワインについて。

スーパーでは、1€(135円前後)程度から、実に豊富なワインがそろっています。私のようなものは、5€以下のワインで、いかにおいしいものを見つけるか、日々試行し、楽しんでいます。普通のスーパーの場合、ほとんどがスペイン産のワインです。日本で売っているスペインワインの半値以下で購入できるので非常にうれしい。5€(680円程度)くらいから高いワインの部類なのか、店によっては、盗難防止用の器具がついています。

たまたま家を構えた場所のすぐ近くに、有名なワインの専門店がありました。

BODEGA SANTA CECILIA
http://www.santacecilia.es/tiendas-de-vino-madrid.html

スペイン産だけではなく、ヨーロッパ各地のワインがそろっています。また、ワインのみならず、ビール、リキュール、酒のつまみなど、愛飲家にはたまりません。ベルギービールについて言えば、日本の3分の1程度の値で買えるので、これも、ヨーロッパに住む楽しみの一つです。

Bar(バル)やレストランでは、1杯2~2.5€(270~340円程度)が相場です。ワインを頼むと、赤か白かを聞かれ、ハウスワインを出してきます。赤の場合は、Rioja(リオハ)かRibera(リベラ)か産地を聞かれることがりますので、怯(ひる)まず、即答で"Rioja, por favor"(リオハ・ポル・ファボール「リオハをお願いします」)とか、”Quiero Ribera”(キエロ・リベーラ「リベーラが欲しいね」)などと答えるとかっこいいです。あくまで「怯まない」ことがポイントです。
 
 
 
 

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スペインのおいしいもの2~焼き栗~

11月に入ると、道端に「焼き栗」の屋台が出没します。思い当たるところは、スペイン広場(Plaza de Espana)、地下鉄ケベード駅(Quevedo)でしょうか。そのような屋台で買ってもよいのですが、割高です。この時期には、スーパーや八百屋などでも売り出しますので、それを買って、家で焼いて食すのがおすすめです。

自宅近くにガリシア地方の食べ物を専門に販売している小さい店があり、そこで大きめの生栗が売っていたので、購入してみました。


(店名:Casa Breogan 所在:Calle Blasco de GarayとFernandez de los Riosの交差点付近)

店主に焼き方を聞くと、焼く前に切り目をいれておくのがコツとのこと。さっそく家でやってみました。包丁で切り目を入れて、フライパンへ。ふたをして弱火にかけます。ときどきゆすって栗を転がします。だいたい20分くらいで下のような状態になったら出来上がりです。



切り目を横に入れたり縦に入れたりしてみました。私の感想では、写真中央にある栗のように横に切り目を入れたほうが、あとで剥きやすいように感じました。後日、栗ご飯もやってみましたが、とてもおいしかったです。

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スペインのおいしいもの3~イベリコ豚の生ハム~

言わずと知れたスペインの生ハム。このブログで書くまでもないのですが、”entero”(エンテーロ)「丸ごと」で購入した感動が止まらず…。訪れた店はハム専門店”Jamonia”です。

 
(”Jamonia” 住所:Calle Ayala 142, Madrid 最寄駅:Metro2または6号線 Manuel Becerra )

決して大きい店ではありませんが、店の人が丁寧に説明してくれました。大型スーパーではやたらと品数があり、どれにするか迷ってしまいますが、ここなら、品数も厳選されているような感じがして、買い物しやすいです。

 

生ハムについて…

・”jamon”(ハモン)と言うと、一般的には後ろ足のことを指します。前足の生ハムを”paleta”(パレータ)と言い、重量は軽めです。

・生ハムは大きく分けて、ドングリを食べて育った”bellota”(ベジョータ)と、それ以外の飼料で育った”cebo”(セボ)があります。すべてのイベリコ豚がドングリを食べて育ったわけではないのですね。一般的に、セボよりベジョータのほうが高価で、味が良いとされています。


ベジョータのほうが脂身が甘く、味と香りが芳醇です。そのせいか、少し脂っこく感じます。一方でセボは、身が硬く、比較的あっさりした味に感じます。店の人に「セボのほうが脂は少ないんでしょ?」と聞いたところ、「脂身の量は変わらない、違うのは味。ベジョータにするかセボにするかは、好みの問題だ」と熱く語ってくれました。熱さ余って、切り方のコツ、切り口はラップで密閉しないほうが自然な味が楽しめることなど、関連情報も語ってくれました。この店の人は、プロ意識が高く、非常に親切に対応してくれました。
 
うちでは、それほど大量には消費しないだろうということ。また、毎日の食卓に並べるには、あっさりしたセボのほうが適しているのではないかと思ったことから、今回は、セボのパレータを購入してみることにしました。


(エストレマドゥーラ産生ハム 57€:7700円程度)

あの薄切りを実現するためには、固定するための土台”jamonero”(ハモネーロ)と専用の包丁が欠かせません。その足で”Corte Ingles”(コルテイングレス)へ行き、購入してしまいました。(ハモネーロ42€、包丁21€)。日本に持って帰るぞ!!

ネットの動画を参考に、見よう見まねでカット。苦労しながらも、感動の「自宅生ハム」を体験することができました。スペイン生活を実感した瞬間です。
 
スペイン人の友人に購入の知らせをしたところ、こんなメッセージをくれました。

”Me alegro que tangas ya jamón. Sé que lo cuidaras como a un hijo.Jejeje.” (もうハム、手に入れたんだね、うれしいよ。息子みたいに大事にするんだろうなぁー。ははは…。)

そうです。まさに息子のような存在感を放っています。

後日談:このセボを1ヶ月半で消費後、ベジョータを購入してしまいました(129€)。くー、高
    い。しかし、日本で買ったら3倍価格です。せっかくのスペイン滞在なので大奮発で
    す。






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スペインのおいしいもの4~マグロの刺身~

ここの「マグロ」、日本のものに引けをとらず、おいしいです。

マドリッドの街中には、いたるところに市場があり、新鮮な魚介類が手に入ります。しかし、生で食べられるものを手に入れるには、「どこの市場でも」というわけにはいきません。「生もの」が恋しくなったときには、日本食レストランを利用するという手もありますが、値段が高い上に、多くの日本食レストランは中国人が経営してしますので、「本物」をいただくということはかないません。

話はそれますが、ある日、あまりに寒い日だったので、よせ鍋を食べに日本食レストランへ行きました。いきなりすき焼き鍋にたっぷりのバターで玉ねぎを炒め始めたときは閉口しました。

さて、地下鉄8または9号線コロンビア駅(Colombia)にほど近いチャマルティン市場。日本人の間では有名な市場です。2階にある魚屋では、”Atun grande”(アトゥン・グランデ)という名で、マグロの刺身が購入できます。

・混んでいる場合は脇にある整理券を取り、待ちます。表示板に自分の番号が出たら、応対を
 してくれます。(スペインでは、一人の客の応対にかなり時間がかかります。仕事が遅いと
 いうわけではなく、1対1でじっくりと向き合って仕事をするのです。)

・パック詰めで売っているわけではなく、ドスンと塊で置いてあるだけなので、どのぐらい買
 うか聞いてきます。こちらが包丁を切る動作をすると、切り身に包丁を当てて見せてくれる
 ので、好きな厚さのところで”Vale”(バレ)「OK」と言います。

・それをパックに入れてくれ、購入完了です。氷ももらえるので、帰路に時間を要する場合は
 もらっておきましょう。

以上の方法で買うとこんな感じです。



厚いっ!これ、だいたい1㎏で47.8€(6400円くらい)です。日本よりは安いかもしれないが…、でも高いっ!

本当はこんなに買う予定はなかったのです。最初に包丁を当てた切り幅から、包丁を下へ切り進めるうちにどんどん厚さが増し、最終的には相当分厚い幅になってしまいました。このような場合、基本的には「もっと小さくしてくれ」とは言えません。以前買った時も、切った量が大きすぎたので、「そんなに要らない」と言ったところ、「もう切っちゃったから買ってくれないと…」と言われてしまいました。今回も失敗です。

教訓
・几帳面で、切り方のうまい人に応対してもらう。←しかし、これは実際には可能性は低いで
 す。手の空いた店員が順番に対応するので…。
・グラムで指定する。「だいたい500g」というように指定すれば、100gほどの誤差はあった
 としても、大きな失敗はないはず…。

痛い出費でしたが、決して損をしたわけではないので、気を取り直して帰宅。晩は手巻き寿司、翌朝は漬け丼を堪能しました。

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