言わずと知れたスペインの生ハム。このブログで書くまでもないのですが、”entero”(エンテーロ)「丸ごと」で購入した感動が止まらず…。訪れた店はハム専門店”Jamonia”です。
(”Jamonia” 住所:Calle Ayala 142, Madrid 最寄駅:Metro2または6号線 Manuel Becerra )
決して大きい店ではありませんが、店の人が丁寧に説明してくれました。大型スーパーではやたらと品数があり、どれにするか迷ってしまいますが、ここなら、品数も厳選されているような感じがして、買い物しやすいです。
生ハムについて…
・”jamon”(ハモン)と言うと、一般的には後ろ足のことを指します。前足の生ハムを”paleta”(パレータ)と言い、重量は軽めです。
・生ハムは大きく分けて、ドングリを食べて育った”bellota”(ベジョータ)と、それ以外の飼料で育った”cebo”(セボ)があります。すべてのイベリコ豚がドングリを食べて育ったわけではないのですね。一般的に、セボよりベジョータのほうが高価で、味が良いとされています。
ベジョータのほうが脂身が甘く、味と香りが芳醇です。そのせいか、少し脂っこく感じます。一方でセボは、身が硬く、比較的あっさりした味に感じます。店の人に「セボのほうが脂は少ないんでしょ?」と聞いたところ、「脂身の量は変わらない、違うのは味。ベジョータにするかセボにするかは、好みの問題だ」と熱く語ってくれました。熱さ余って、切り方のコツ、切り口はラップで密閉しないほうが自然な味が楽しめることなど、関連情報も語ってくれました。この店の人は、プロ意識が高く、非常に親切に対応してくれました。
うちでは、それほど大量には消費しないだろうということ。また、毎日の食卓に並べるには、あっさりしたセボのほうが適しているのではないかと思ったことから、今回は、セボのパレータを購入してみることにしました。
(エストレマドゥーラ産生ハム 57€:7700円程度)
あの薄切りを実現するためには、固定するための土台”jamonero”(ハモネーロ)と専用の包丁が欠かせません。その足で”Corte Ingles”(コルテイングレス)へ行き、購入してしまいました。(ハモネーロ42€、包丁21€)。日本に持って帰るぞ!!
ネットの動画を参考に、見よう見まねでカット。苦労しながらも、感動の「自宅生ハム」を体験することができました。スペイン生活を実感した瞬間です。
スペイン人の友人に購入の知らせをしたところ、こんなメッセージをくれました。
”Me alegro que tangas ya jamón. Sé que lo cuidaras como a un hijo.Jejeje.” (もうハム、手に入れたんだね、うれしいよ。息子みたいに大事にするんだろうなぁー。ははは…。)
そうです。まさに息子のような存在感を放っています。
後日談:このセボを1ヶ月半で消費後、ベジョータを購入してしまいました(129€)。くー、高
い。しかし、日本で買ったら3倍価格です。せっかくのスペイン滞在なので大奮発で
す。
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